“ひまわり”の生き方

“ひまわり”の生き方

“ひまわり”と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
フィギュアスケートの安藤美姫選手の娘さんが「ひまわりちゃん」で、ちょうど7歳になったというお話が最近ありましたね。
ゴッホの名作“ひまわり”を連想した人もいるのではないでしょうか?
ひまわりとはキク科(菊の仲間)の花でしょ?という人もいるかもしれません。
今日は、ひまわりをキーワードに書いてみようと思います。

忙しい方はここだけ読んで!

①やりたいことを仕事にする!ということに捕らわれないで!
②今できることをやりきってみよう!

ひまわり

ご存じの方も多いと思いますが、ひまわりは、花が咲くときはもう太陽に向かいません。
成長の段階では、何度も何度も首を回すように太陽に向かって葉を拡げていきます。
夜寝ている時には、東に向き直り、朝が来ると太陽を追いかけて一日を追える。
毎日毎日、目まぐるしく成長していって、あなたの身長より大きくなるやつもいる。
でも、いざ花が咲くときは、太陽なんて関係ない。
あれだけ試行錯誤して成長していたのに、寝ているうちに東に向き直るから、東に向いて咲き誇る。
あれだけの成長過程をやりきった上で、東に向いていたいというのを初志貫徹するのがひまわりです。

ゴッホは?

ゴッホも、今あれだけ有名で絵画1点が値段がつかないほどですが、実は幼少期から画家を目指していたわけじゃないんです。
元々、牧師の家に生まれ、彼は聖職者になりたかった。
普通に会社員をやっていたこともあったけれど、解雇をきっかけに聖職者を目指しなおしたほど、なりたかった。
けれど、現在彼は画家として超が付くほど有名になった。
やりたいと思ったことが花開かず、絵で大成しようと決意したのは20代後半。
彼は37歳で世を去っていることを考えると、キャリアとしては10年ほどであれだけのものを残すに至った。
いろんなものに触れる中で、賭けたいものを変えていく。
やりたいことを仕事にはできなかったけれど、今できることをやり切った結果、人生の中で全力で取り組みたいものが見つかった。
もし、画家として有名になっていなくても、とても尊敬できる生き方だなあと思う。

ひまわりちゃん

安藤美姫さんの娘さんのひまわりちゃんは、バレエやフュギュア、古典オペラなど習い事を7つもこなすんだそうだ。
そしてどれも、親の押し付けではないってとてもすごいことだなあと思う。
やりたくてやっている。それがまずすごい。
野暮なことを言えば、習わせることができる経済力があるからだという話なのかもしれないが。
お金で買えるのは経験を得る場所だけ。
実際に経験を得るのは本人なのだから、自分がやりたくてやっているというのはとてもすごいことだと思う。

「ママありがとう」って言ってもらいたい。
安藤美姫さんは言った。
その一言が私には、こう聞こえた。
「今の経験が全て何かに活きるかどうかは全然わからないけれど、経験しておけばそれだけ選択肢が増える」
「ダメだと思ったら、新しい何かを見つけてもいい」
「ダメだと思ったら、やり方を変えてみてもいい」
「うまくいったなら、その先にまだやりたいかを考えてみてもいい」
「色々経験して、一緒に成長していこうね」

ほのぼのとした、しかし芯の強い親心を感じた瞬間だった。

私の20代は…

これだけ考えて私はハッとした。
自分はどうだろう?
20代のころ、私は迷走していた。
「自分が輝ける場はここじゃないんじゃないか」
「もっと役に立てる場があるんじゃないか」
「自分のやりたいことって他にもっとあるに違いない」

今の経験を一切顧みず、満足せず。
新しいことを求めていた。
そんな思いに支配されていた時期が確かにあった。

しかし、満足いく仕事を見つけたのは、その時やっていた仕事をおろそかにせず、人とのかかわりを増やしたことにある気がする。
人との関わりを増やすことで、自分にはない経験値がたまる。
色々やっている人との交流で、自分も色々経験した気になれる。
そしてその経験を、今にどう活かすか考えたとき、仕事が楽しくなった気がする。

やりたいことも大切だけれど、今あることに全力で向き合ってみるのも気持ちよいものだと思います。
もしかしたら、今できることをやり切った人に残るのが、「やりたいこと」なのかもしれない。