答えのない時代を生き抜く人財育成の在り方

答えのない時代を生き抜く人財育成の在り方

最初に私なりの答えを言ってしまおうと思う。
答えのない時代を生き抜く人財育成の在り方は、一人ひとりが納得した答えを探し、自分の納得に向かって成長できるように支援することだと思っている。

会社に育成してもらおうとか、誰かに正解を与えてもらおうとか思っている時代ではなくなってきているのかな?なんて思うのが率直なところです。

「先生の言うことを聞け!」
30代の私が小さいころ、親からも先生からも言われていた。
答えが用意されている数々のドリルをやらされ、正解しろ。正解しろ。正解しろ。
「正解しないと、いい学校にいけないぞ」
「いい学校にいけないと、社会に出てから苦労するぞ」
そう教え込まれて生きてきた。
同じ問題を一斉に解いて、誰が一番早く解き終わるか、誰が一番たくさん正解するか。
単純に、学力というテーマでの競争が強いられていたように思う。

だが、社会に出てみるとどうだろう。
「私に従え」
そう言う人は多いけど、一切正解を教えてくれない。
“俺のやり方”を正解かのように教えてくれる人はいても、今までのように誰が見ても正解だと理解できることを教えてくれた人は一人もいないような気がする。
だが、「正解しないと昇進できないぞ!」とか「正解しないとボーナスでないぞ!」という脅しだけはある。
「売上を上げろ!」という同じ課題を皆に課すが、正解の選択肢は与えてもらえないし、そもそも存在していない。
「成果」という便利な言葉で、競争だけはさせられている。

学校の学びと、社会で求められる学びは何が違うのか。
学校でやってきた勉強は、基本的に正解は一つしかない。
一つだけの正解に向かって、プロセスを選ぶだけで良かった。
だが、社会に出てからは違う。
正解は分からない。
ただ、成果に向かって考え、プロセスを選ぶことしかできない。
自分が選んだ答えこそが、正解であるという顔をして、成果を出していかないといけない。

こんな状態の中で生き抜いていくには、自分なりに納得した答えを探し続けるしかないように思う。
言い換えれば、どれも正解と言える時代なのかもしれない。

であれば、人財育成のあり方も決まってくるように思う。
・自分が実現できそうなプロセスがたくさん思いつくように
・自分なりの正解を定義できるように
・自分で決めて進めるように
関わり続けなければならないのではないだろうか。

プロセスがたくさん思いつくためには、デザイン思考や解決構築思考などを鍛えていく必要があるだろう。
自分なりの正解を定義するためには、現状分析と目標設定をする力を養う必要がありそうだ。
自分で決めて進めるようになるためには、進むまで見守ってくれる人の存在や、あなたに向けたフィードバックが受けられるような環境がある方がいいのではないか。
そして、これらの方策は全部行わないと意味がないのだと思う。
スキルを身に着け、考え方を変え、動けるまで見守る。
そんなことが会社内でどれだけできるんだろうか。

そして、お気づきの通りかと思うが、「自分」という言葉が特に大事になっている。
ただ、普段から自分に触れていない人が、いきなり自分の行動や考え方を変えろと言われても、変わるはずがない。
だって、今までそうやって暮らしてきたのだから。
最近リリースしたキャリアブリッジプロジェクトの第一弾では、考え方や行動に繋がる“性格”という要素が分かるようになっている。
キャリ寿司という少しフザケた名前だが、本格派なサービスになっていると思う。
実際に面白い反応をいくつも聞いている。
キーワードは、「普段から少しずつ」だ。
なんかいいね。面白いね。この反応だけでいい。
やってみて、結果を見る。
それだけで少し進んだ気持ちになる
その、少し進んだ気持ちを大切にしながら、また一歩踏み出せる人を増やすこと。
その一言がとても嬉しい。
ぜひ、あなたもやってみて欲しい。

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投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。