理解したこと、伝わっていますか?

理解したこと、伝わっていますか?

1月も3分の2が過ぎようとしています。あっという間で驚いてしまいますよね。

さて、緊急事態宣言が年末から再発令され、リモートワークが強化された方も多くいらっしゃると思います。そろそろ皆さま慣れてきましたか?

私は慣れたと思ったら、最近また厭だな~と思うようになってしまいました。雑談的なこと、ちょっとしたことが言えない、「それじゃあ」とミーティングを終了した直後にSlackで個人あてに質問したりして、なんかさっきまでZOOMで顔を合わせていたのに・・と寂しさを感じてしまうのです。古いタイプなのかしら~

そしてリモートだからこそ、理解しあうことの重要性を痛感します。そこに相手はいるけれども「わかってもらった感」がリアルよりも低く感じるからです。これは私だけではなく、周囲からも最近よく聞きます。最初は伝わっていると思っていたけど、あれ?伝わっていなかったんだ、と段々とボロが出てきたのでしょうか・・

そこで、企業さまや学生の就活支援でも相手との関係強化のための実践としてお伝えしていることがあります。それは、わかった時、頷いたり、笑顔で返すなどの「ノンバーバル」といった態度で示すだけではなく、きちんと「言葉」で示すことです。そのほうが相手には「わかってもらった感」を与え、また相互にちゃんと理解しあえているのか、齟齬がないかを「確認しあう」ことができるからです。

実は私たちカウンセラーは、これを手法としてとても大切にしています。「伝え返し」・・相手の言葉をそのまま返したり、「言いかえ」・・相手の発言の本質をあえて違う言葉で言い換えて伝えること、などです。私はキャリアカウンセラー養成講座の講師をしていますが、受講生を悩ませてしまう話題があります。それは相槌に「なるほど」をあまり使わないようにと言う話です。どうやら私たち、ビジネスで結構使っているんです。「なるほど」ってわかった感満載ですよね。仕事では「わかっていますよ」とアピールでもあるのですが、カウンセリングの現場では好ましくないと言われています。だって、初対面で話し始めてまだ5分もたっていないのに「なるほど~」って、理解したの本当?という印象を与えてしまうからです。

皆さん「え?!どうしよう」と困惑されます。そしてロールプレイでカウンセラー役をして、思わず「なるほど~」とか「なるほどですね」「なるほど、なるほど」の連発に苦笑い・・口癖になっている方も多いようです。その時、「なるほど、〇〇ということなんですね」と理解した内容を付け加えることをお勧めしています。すると勝手な理解ではなく、再確認をする伝え返しとして使えるようになります。

皆さんも、理解したことを言葉でしっかりと伝え返しをして、相互理解を深めませんか?わかってもらった安心感は、職場が一緒にできないテレワーク時代はなおさら必須だと思うんです。