偶然をポジティブな機会として捉えること

偶然をポジティブな機会として捉えること

キャリア理論のなかで私が好きな考え方があるので、
今回はそのひとつをご紹介します。

The Happenstance Learning Theory
ハプンスタンスラーニングセオリー
計画的偶発性理論

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱しています。
この考え方を知らなかったのですが、
私はこの理論を意識して生きてキャリアを紡いできた気がしています。

個人のキャリアの8割は予期しない偶然によって決定される。
その偶然をなるべく計画的に設計して、自信のキャリアを良くしよう。

という考え方です。

個人的な理解としては、下記のように受け取りました。

目の前に電車が来たらまず乗ってみよう、
その行き先が自分の意図しない方向かもしれない。
そしたら降りたら良いし、行けるところまでは行ってみても良いかな。
途中下車して歩いても良いし。
終着点に着いて振り返った時に、良い人生(キャリア)になるようにしていこう。

野球で例えると、ホームランが打てない打者がいて、
くよくよしていてもバッターボックスに立たないとホームランは打てないし、
バッターボックスに立つからこそホームランが打てる。
ヒットかもしれないけど、なんらかの偶然が起きる可能性もある。
まずは自分から行動しようってことです。

ただし、この理論を実践しようとしたとき必要なスキルが5つあります。

  • 好奇心:新しい学びの機会を模索せよ
  • 持続性:失敗に舞えずに努力し続けよ。
  • 楽観性:新しい機会は必ずやってきて、可能になると前向きに考えよ。
  • 柔軟性:こだわりをすて、姿勢や状況を変えよ。
  • 冒険心:結果がどうなるか見えない場合でも行動を起こせ。

このスキルが足りない場合は、
偶然を転機として捉えキャリアを形成できるようになるために、
キャリアカウンセリングをしてみても良いのではないでしょうか。

自分では転機だと思って居なかったことに気がつく機会が増え、
チャンスへの感度も上がると思います。

まずは意識することから取り組めると良いかなと思います。