そのカウンセラー、良い?悪い?

そのカウンセラー、良い?悪い?

「一昨日のハローワークに行ってきたんだけどさ、カウンセラーが本当にダメだった」
「どうダメだったの?」
「なんか途中から責められてる気がして、イライラしてきたっていうか…」
「イライラ…」
「そう。なんかいうこと全部聞いてくれない感じっていうかさ、事務的にあれはダメこれも無理って」
「あ~~...困るね」

このやり取りは、つい最近のできごとだった。

あなたは「話をしたくない人」っていたりしますか?
普段の関わりの中で、話をしたくない人がいるということは悪いことじゃないですよね。
好きな人もいれば、苦手な人もいる。
それが当たり前です。
一方で、自分がお金を払っているとか、相手の仕事がお話を聴くというものだったとしたらどうでしょうか?
「なんで話を聞かないんだ?」と、不愉快になることもあるでしょう。

私たちには、アンケートという形で色々な声が届きます。
それを見て、良いカウンセラー/悪いカウンセラーというのが少しずつ分かってきたのでご紹介いたしますね。
今日は、みなさまからの声をもとに、良いカウンセラーと悪いカウンセラーについて紐解いていく回となります。

実際に受けたときにモヤモヤしちゃった時、気持ちを切り替えるために。
自分に合ったカウンセラーを選ぶために。
評価される1on1や面接官となるために。
良いカウンセラーの特徴と悪いカウンセラーの特徴を抑えていきましょう!

いいカウンセラーの特徴3つ

①話をしっかり聴く

話をしっかり聞くというのは、あたりまえかもしれません。
しかし、ここであえて取り上げることに意味があると思っています。
話を聴くというのは、言葉で言えば一言ですが、たくさんの要素を含んでいるのです。
“声の調子、相槌が多い、目を合わせてくれる”といったノンバーバルな面。
「仕事ってあなたにとってどのような位置づけですか?」
「先ほどから言っている〇〇ってどういうことですか?」
といったような、内面に焦点を当てたコミュニケーション。
どちらが欠けても話はしっかり聴けません。
言い換えるなら、「人に興味を持つ」ことができる人が、いいカウンセラーと言えるかもしれませんね。

②ゴールを勝手に決めない

ゴールとは、カウンセリングのゴールであったり、その人の仕事・人生のゴールのこと。
カウンセリングを仕事にしている以上、何かの成果を出さなくちゃ…というプレッシャーはとても分かります。
分かりますが、「〇〇なんですね。では××したらどうですか?」というようにゴールを決めてしまっては話し手のやる気を奪うことにもなってしまいます。
何かをするのは、カウンセラーではありません。
どんな手段があって、どんなリスクがあって、メリットがあって、行動するまでのハードルがあるのか。
そのようなことを一つ一つ紐解いていって、「その人が何らかの行動を自分からできるように整える」ことができるカウンセラーが、いいカウンセラーのような気がします。

③肯定的である

とりあえず話を受け止めてくれるかどうかはとても大事な要素です。
肯定的に受け止めるというのは、イイね!と評価してくれるということではありません。
今のありのままの私を肯定してくれるという感じ。
例えば、「しんどいんです」って言ったら、「しんどいんだね」って返してくれる感じ。
普段のコミュニケーションだとうざったく感じることもあるかと思いますが、カウンセリングという現場では以外にも受け入れてもらえるんですね。

悪いと言われるカウンセラーの特徴3つ

①行動できないことを責める

「考えるだけでは変わりません」
「行動が伴わないなら、本当の意味で一歩踏み出したとは言いづらい部分がある」
この主張はその通りだと思います。
ただ、私たちカウンセラーはあくまでも寄り添う側。
行動できなかったことを責めたり、無理に行動を強いても意味はありません。

②話を受け止めない

色々な考え方や思いはあっても良いと思いますが、カウンセラーが話す場ではありません。
確かに私たちカウンセラーは、知識や先例をたくさん持っています。
しかし、求められてもいないのに知見や解決策を伝えられてしまうと、何をはなしに来たのか分からなくなりませんか?
カウンセリングという場は、相談に来たあなたの時間です。

③裏の目的が透けて見える

例えばエージェントやハローワーク等で起こりがちです。
“転職”など、目的を明確にもって相談に来ているからこそ、成功したかどうかという指標に敏感に反応してしまうのです。
本当に悩んで相談しに行ったとしても、転職という解決策にハマらなさそうな方には対応が雑になっているという話を伺ったこともあるくらいです。
「強みと仕事を無理に紐づけようとされて嫌な思いをした」
「全体の市場観を聞いたのに、自分の会社で持っている案件の話しかしてくれない」
など、自分の成果ばかりに目が行ってしまっているカウンセラーがいるのも残念ながら事実です。

まとめ

今回は特徴ということでお伝えしましたが、それ以上に相性というのも大切にしてみてください。
この特徴を持っているカウンセラーより、自分にとってのいいカウンセラーを見つける方がより良い時間を送れるはずです。
合わないなって思ったらチェンジして良いのです。
あなたの人生を心から応援してくれる人を探してみてくださいね!

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。