やってみて!オンライン面談

やってみて!オンライン面談

(ああ、困った。)
(どうすればいいんだろう…)
(話すって誰に?どこで?いつ?何から切り出せば?)
困ったなって思ったとき、あなたはこんな思いになることありませんか?

私はあります。
そんな時の私の心は、「かもしれない」で満たされている。
そしてその仮定は、いつだってネガティブ。
全然、ポジティブな気持ちになれない。
いや、見て見ぬふりをし続けるのが、その時できる一番のポジティブだと思い込んでいる。
そして、少しずつ時が経つにつれて、決めなければならないことは勝手に決まっていき、思い過ごしだったことは思い過ごしで終わる。
結局、悩んでも悩まなくても変わらなかったなあ…なんて思うことが何度あったことか。

しかし、最近は環境が変わってきているなと感じることがある。
この日、オンライン面談をした方は、女性の方だった。
ちょうどその日の午前中に連絡をし、そのまま予約を取ったという経緯がある。
面談をはじめて1時間ほど。
色々話をしながら、前に進むきっかけづくりを一緒にした後のこと。
「少しだけどスッキリしました。なんか整理ついた感じはあります」
面談をしている中で、こんな感じで声を頂くことは多いが、今回も伝えて下さった。
「最近はコロナでオンライン対応しかできませんっていうけど、私はオンラインの方がいいです。家でできますし、子どももいるし」
「そうなんですね、お子さんもいらして…そんな中でご連絡下さりありがとうございます」
「子どもももう小学校なんですけどね。小学校でも最近は結構連絡も入りますし、時間割が今年すごく変わっていて朝も大変で」
「やっと落ち着いたと思ったら、うちの主人はテレワークしてるし」
コロナで派遣切りにあってしまって、今仕事を探しているが苦戦しているということで相談に来られた方は身の回りの状況を今一度つぶさに語ってくれた。
「仕事されていた時よりお忙しいように見えますね…」
「実際そうですよ!大変ってわけじゃないけど、気を回し続けないといけないっていうか。子どもも旦那もいる時の方がイライラすることが多いです正直(笑)」
「忙しいって言うと違うんですけど、忙しい時のような余裕のなさなので、オンラインは隙間時間で話せて助かります」

彼女は話を続ける。
「うち、埼玉なんですけど交通費もばかにならないし、マスクも高いし、往復で3時間かかるんです」
「どれだけ換気をしていると言われても、正直信用できない。近くで咳をしている人が、普通の風邪だってどれだけ信じられます?」
「私も体は強い方ではないし、冬は良く風邪ひきますけど、だからこそね」
「今日もですけど、音が飛んだりして本当にごめんなさい、うちの回線が・・・というのは毎回ありますけど、私みたいな人はオンラインがあって良かったなと思うんです」
「そろそろ終わりと言ってから、また結構お時間頂いてますけどお時間大丈夫ですか?」

「はい、まだ大丈夫ですよ」
普段より顔を作っている感じはあるけれど、私もいつもより笑顔で対応する。
「すいません、ありがとうございます」
と言いながら、まだ少し話は続くのだ。
今まで話したことがなかったことが、彼女の中で解れていくのを私は感じた。

決して、テレワークが進んだり、仕事の忙殺がなくなったとしても。
時間を作って、家を空け、面談に来て、話をして帰る。
これだけと思うかもしれないが、難しい。
自分の時間は、家族や仕事や友達といった様々な関係の中で使っている。
本当の意味で、自分の時間というのは、不意に訪れるものなのかもしれない。
その不意に訪れた時間を、面談という形で有意義に使えるのオンライン面談は、今の働き方にあっているのかもしれない。

お金の問題、時間の問題、今話したいことを、今話せるということ。
オンライン面談には大きな可能性がある。
相手に伝わらないから、すごく大げさにうなずき、笑顔を作る。
相手が分からないから、いつもより質問が多くなるような気もする。
そんな普段なら不自然だと思う状況はある。

最終的に、人は誰かと繋がってはじめて思いを発散したり、整理したり、前に進む材料を手にすることができるのではないかと思う。
オンライン面談、してみたい方はいつでも連絡してほしい。

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。