【10年の目標はFASTの法則】一目置かれる目標設定の方法を身に着けよう

【10年の目標はFASTの法則】一目置かれる目標設定の方法を身に着けよう

前回のSMARTの法則はいかがだったでしょうか?
ただ、キャリアデザインで10年計画を作らなければならない場合など、SMARTの法則が使いにくい時があります。
そんな時は、FASTの法則が役に立ちます。
目標設定は既にしているが、さらに上の目標を立てなければ…と思う人。
場当たり的な目標設定をしがちな人も、この法則で目標設定を考えてみて下さいね!

FASTの法則


「F」Frequent(ゴールを頻繁に議論する)
ゴールそのものが正しいのか?必要に応じて議論を重ねましょう。
目標を設定したとしても、「当初の予定通り」で進めてしまうと、目標を達成しても良い結果にならない時があります。
目的は変わりません。
その目的が達成できるように目標を変更することは、戦略を立てる際に大切です!

「A」Ambitious(不可能ではない範囲で野心的)
何も努力しなくても内定しているようなことを目標として掲げても意味がありません。
「当たり前」のことが起きただけです。
私たちが考えなければならないことは、「本当に目指したいものは何か?」を掲げること。
ただ、世界平和とか月を開拓するとか、ほぼ不可能だと思えるようなことは避けることをお勧めします。
具体性も確保できず、モチベーションが下がります。

「S」Specific(具体的、指標とマイルストーンで計測)
KPIを定めるといったように、具体的に計測できるものを考えて下さい。
特に、数値化しておくことができれば達成度合いを把握しやすくなります。

「T」Transparent(透明性)
目標を達成するための条件や、経過を見えるようにしましょう。
プロセスや、ゴールが関係者にしっかりと見えるようにしておくと、応援してくれる人の力を借りやすくなりますよ!

使い分け


前回の内容でSMARTの法則をお伝えしましたが、どちらが良いか迷いませんか?
使いやすさで考えるなら、基本的にはSMARTの法則が使いやすいと思います。
なぜなら、SMARTの法則は短期的な目標設定を考える際に適しているから。
一方で、5年で達成したい経営目標を考えるといったような、壮大な目標の場合はFASTの法則が使いやすいです。
FASTの法則で立てた目標は、頻繁にゴールについて議論するものとなっていて、小さなゴールを常にupdateしながら運用することができるのです。
上記のような違いを踏まえた使い分けをすると良いでしょう。
例えば、10年後の目標をFASTの法則で設定し、直近1年の目標をSMARTの法則で設定するといった具合です。
どちらが優れているというような話ではないので、その点は誤解しないようにお願いします!

作るだけじゃ無意味


目標は設定するだけでは意味はありません。
達成しなければ、自分の中にも「自分はダメなやつだ」という意識が芽生えてしまうかもしれません。
やってみた結果ダメだった目標は、ブラッシュアップすれば良い。
やることさえできなかった目標は、現実から離れているかもしれません。
あくまで今できる最高が尽くせるような目標を作りましょう!

まとめ


前回と今回で目標設定についてお伝えしてきましたがどうだったでしょうか?
設定を強制されたと感じる人も最近では増えてきています。
「目標自体が見つからない」
「仕事以外に大きな目標がある」
「上司とそんな話をしたくない…」
こんな思いがあるときは、ぜひキャリアコンサルタントに相談してみてくださいね。
目標は、あなた自身のためにあります。

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。