カウンセラーが教える話し方対策! 「えー。あー。撲滅大作戦」

カウンセラーが教える話し方対策! 「えー。あー。撲滅大作戦」

カウンセラーが教える話し方対策!
「えー。あー。撲滅大作戦」

「木村さんってあんまり、あー。とか、えー。とか言いませんよね」
今回の記事はその一言から始まった。
「そうですかね?あまり自覚ないですけど」
とは言うものの、話すということに関しては昔から様々な取り組みをしてきた。
私はカウンセラーや、講師という立場で仕事をすることが多いから、人に何かを話すということ自体が仕事ともいえる。
そんな中で一つ気づいていることがある。
それは、どれだけまとまった話であっても、まとまって伝わるわけではないということ。
伝わらない理由の一つが、「えー。あー。」が多くなることだと私は思う。
この記事では、カウンセラーであり、人前に立つ仕事歴13年の私が「えー。あー。」を減らすコツをお伝えしたいと思う。

そもそも、「えー。あー。」が増えると、本当に伝わらないのだろうか?
感覚でしかお伝えできないけれど、私は本当に伝わらなくなると思う。

あなたは、人の「えー。あー。」が気になったことはないだろうか?
私は小学校の頃の校長先生でとても気になったことを覚えている。
その校長先生の冒頭のあいさつはいつだってこうだった。
「えー。生徒の皆さんおはようございます」
挨拶より先に、「えー。」なのだ。
一度、校長先生のあいさつの中の「えー。」を数えてみようとしたことがあるのだが、多すぎて成功した試しがない。
もちろん、校長先生が何を私たちに伝えたかったのかは、まるで覚えていない。

これは、社会に出てからも大いに感じているところだ。
資料は完璧にまとまっていて、とても伝わるものなのに、プレゼンされると全然伝わらない。
相談に行ってるのに、自分の話を聞いてくれているのか不安になる。
そういう時は決まって、相手の「えー。あー。」が気になっている。
自分の考えをまとめる力と、自分の考えをまとめて話す力は違う。
話す力は伝える力だ。
伝える力を伸ばしていくためには、「えー。あー。」を減らしていく必要があると私は考えている。

では、「えー。あー。」と言っちゃう原因は何なのか?
私は3つあると考えています。

原因1:沈黙が怖い

場をつながなきゃという気持ち、あったりしませんか?
人は安心したい生き物です。
「プレゼンしたとして、反応してくれなかったらどうしよう」
「カウンセリングしたとして、会話が続かなかったらどうしよう」
このような思いが、「えー。あー。」となって表れてきます。
沈黙よりは、何か言っている安心感。
相手が話さなくとも、私が場をつないでいる安心感。
そのような思いが一つ原因となっている。

原因2:自分で精いっぱい

これは、原稿を思い出そうとしている時などに起こりがち。
原稿を用意するのは、スムーズな伝達や構成を見直すためであるはずなのに、「覚えて話す」という作業になっていることがあげられる。
本来伝えるというのは、相手がいる行為であって、反応を見ながら行っていくものだ。
しかし、覚えたことを思い出そうとしている瞬間は、自分のことで精一杯。
これが、原因の二つ目だ。

原因3:そもそも気づけていない

今の自分の状態に自分で気づくということは、カウンセラーであれば「一致」などという単語で説明されたりするけれど、日ごろ生活していて意識することは少ない。
先ほどの小学校の校長の話ではないけれど、自分がどれくらい言っているのかが分からなければ、そもそも対処のしようがない。
1分のスピーチで10回言っちゃう人と、10分のスピーチで10回言っちゃう人では、「えー。あー。」をどの程度対処しなければならないのかが大きく変わる。
気づかなければ、変わりようがない。

次に、対処法
これも3つあるように私は思っています。

対処1:沈黙を尊ぶには?

これはとにかくゆっくり話すということを徹底してみてください。
特に語尾に注意が必要です。
話す側はそもそも話がまとまっていて当然なのかもしれませんが、聞き手は聞きながら話をまとめているのだから、相手に必要な時間というものがあるはずなのです。
「そもそも間/沈黙があるほうが良い」
この思いを忘れないようにしましょう。

対処2:考える際の枕詞を考える

これは、言葉の繋ぎや、考えることの枕詞として「えー。あー。」を使用しているケースの場合に特に有効になります。
最初の挨拶に「えー。」
考える際に「えー。」
スライドを進める際に「えー。」
意図は違うのに、全部同じ反応になっているだけですので、意図が伝わるようにするとよいのです。
挨拶なら、「ご挨拶させて頂きます」と添える。
考えるなら、「うーん、そうですね。例えばですが」など、考えていることが分かるようにする。
スライドを進めるなら、前の章のまとめを伝える。
このように枕詞を工夫するだけで、劇的に減らすことができます。

対処3:録音を聞く・逐語に起こす

これは、自分の話し方を客観視する方法です。
逐語に起こすというのは、録音したものを聞きながら、一字一句発言を文字に書き出すという作業を指します。
聞くだけでも効果は高いですが、文字にしてみたときにどれくらい気になるかを意識付けしてみるのも良いと思います。
私たちキャリアブリッジのカウンセラーも、自分の発言の振り返りをする際にも使うくらい効果が高いものとなっています。

中にはまとまった時間が必要な対策もありますが、まずは普段から意識するようにしてみて下さい。
今日の背伸びは、明日のあたりまえ。
自分のレベルアップを図る為に、今できることから意識してみていってくださいね。