やりたいことを見つけるただ一つの方法

やりたいことを見つけるただ一つの方法

あなたは「やりたいこと」が明確にありますか?
「私っていったい何をしてるんだろう…」
「私って何がやりたいんだろう…」
「この業界は本当にやりたかったことなんだろうか…」
こんな言葉が、ふと頭をよぎることってありませんか?
考えすぎると気持ちも落ち込むし、とはいえ考えないわけにもいかない…
苦しい胸の内を伺ったことが何度もあります。

やりたいことは見つからなくて当たり前

やりたいことが今見つかっていなくても大丈夫だと私は思っています。
なぜなら、やりたいことはいつでも広げていくことができるから。

やりたいことが見つからないという状態には、私は2点理由があるように思います。
1点目は、やりたいことというのは自分の興味という一面に過ぎないからです。
例えば、パソコンが好きだからIT業界に入りたいと考えたとして、パソコンが好きという以外にも自分を表現する言葉があったりしませんか?
例えば、優しくて、人付き合いが好きで、話すことが好きで、学生自体はリーダーシップを取ることが多い私だったけど、パソコンが好きだからITを選んだ。というように。
そういった自分の様々な面を汲み取ってこそ、やりたいことに出会えるような気がしています。

2点目は、やりたい!と思うことは、自分の経験の中にしか存在しないということです。
例えば、あなたが海外旅行に行こうとする場合。
選択肢が3つあり、アメリカ、フランス、中国だったらどこに行きたいですか?
“アメリカでカジノを見学してみたい”
“フランスから車でスペインに行ってみたい”
“中国で万里の長城を見たい”
などなど、それぞれ思いつくと思います。
ですが、これらを思いつくことができるのは、知っているからなんです。
こんな感じで、人は何かで見た、聞いた、体験したということをベースに選んでいるのです。

では次に、選択肢を変えてみますね。
“スリナム、ベリーズ、ニカラグア”の3国だったらどうでしょう?
・そもそもどこにあるの?
・見どころは?
・熱いの?寒いの?
なんて、情報を知りたいと思いませんでしたか?
知らないことに対しては、まず知りたいと思うもの。
いきなり、やりたい!なんて思えないものです。

このように、やりたいことを見つけるにはいろんな体験をしてみたり、いろんな自分を知っていかなくてはなりません。
だから、やりたいことがないという状態は悪いことではないんです。
自分についてしっかり向き合っていくことと、新しく色々知っていくこと。
これらを通して、少しずつやりたいことが見えてきたりしていきますよ。
コツは、焦らないことです。

自分に向き合うには

自分に向き合うということは、自分の経験をもとに、価値観や譲れないものをはっきりさせていくことです。
例えば、パソコンを使うのが好きになったきっかけは何でしょうか。
「そもそも組み立てるのが好きだった」という人であれば、物を作ることに興味があるのかもしれません。
「ゲームをするのもレポートを書くのも何でもできるのがいいと思った」という人であれば、パソコンから様々なソフトのアイデアを出していきたいと考えているのかもしれません。
では、「最初に買ってもらったもので愛着がある」といった抽象的なものではどうでしょう。
これはさらにもう一歩踏み込む方が良いでしょう。
愛着を感じるようになったのはなぜでしょうか?

自分に向き合う時は、人に誇れるような言葉を考えなくてもかまいません。
自分の経験を、言葉にしてみてください。
パソコンが好きという以外に、大切な思いが言葉になると思いますよ。
もちろん、優しいと言われるようになったきっかけや、リーダーシップを取るようになったきっかけを深く考えてみてもOKです。
色々な一面を掘ってみて、自分の大切にしている思いを見つけてみてくださいね。

新しい世界を広げるには

まず、知らない世界にやりたいことがあるかもしれないと考えてみてください。
私たちは自分の知っている世界でしか、選ぶことはできません。
ですから、「やりたいことが無い」時の対策は、自分の世界を広げてみることです。
バイト、ボランティア、趣味。
何でも構いません。
知ろうとして見て下さい。
中には「もう飽きるくらい調べたよ!」という方もいるかもしれません。
そういう方は、逆に調べすぎて他人の意見だけに引っ張られていませんか?
「あの仕事は大変らしい」
「この仕事には未来がなさそうだ」
「この会社には自分の経歴では入れなさそうだ」
これらは全て、あなた以外の人が感じた一つの意見です。

ですので、私は実際に体験してみることをオススメしています。
今はネットで何でも検索して、知った気になれます。
でも、やってみると全然違う!なんてことも結構ありますよ!

こういう時のカウンセラー

やりたいことが無い時の対策を2点ご紹介しました。
ただ一つの方法じゃないよ!と厳しい指摘があるかもしれません。
しかし、既にお気づきの方もいるでしょうが、どちらも自分の経験をベースにしています。
つまり、ただ一つの方法とは、自分の経験に向き合うことなのです。
・自分の経験を掘り下げてみる。
・自分が経験したことが無いものを、経験してみる。
とはいえどちらのことも、一人でやるにはとても大変だったりします。
そんな時に力になってくれるのが、カウンセラーです。

就活時、転職活動時、ハローワークで。
といったように、仕事を探している時のサポーターという印象が強いかもしれません。
けれど最近では、会社の中にキャリアを考える為の制度があったりもします。
・自分の経験を一緒に掘り下げてみてくれる。
・これからどんなことに興味を持ってみればいいか一緒に考えてくれる。
そんな時間を持ってくれる自分だけのカウンセラーを探してみるのもこれからの時代には大切だと感じています。

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。