【カウンセリング実例】頑張りすぎる新人をケアするには?【メンタル不調予防】

【カウンセリング実例】頑張りすぎる新人をケアするには?【メンタル不調予防】

本日はみなさまがとても気になっている人材育成の中から、特に新人の育成についてお伝えします。
成長して、今すぐに戦力になって欲しい!
若い力で、新しい風を吹かせて欲しい!
そんな色々な思いのもとで採用は行われますが、採用後のケアは出来ているでしょうか?
今回は、最近増えてきている頑張りすぎてしまう新人さんの傾向と対策をお伝えします。

「頑張りすぎてしまう」とは?

そもそも頑張りすぎてしまう人とはどのような人でしょうか?
それは、言われたことを逃さず聞いてメモを取り、フィードバックを活かして仕事をし続けている人です。
・アウトプットが出続ける
・いつも良い返事を返してくれる
・指示に口答えをしない
・指摘を全部受け入れてくれる
・どんな仕事を投げてもとりあえずやろうとしてくれる
このような特徴がある新人さんはいらっしゃいませんか?
上記の項目は新人なら当たり前だと思っている方がいれば、マネジメント不備があるかもしれません。
実際に、頑張りすぎてメンタル不調になってしまう人を私は何人もカウンセリングしてまいりました。

頑張りすぎてしまう原因

カウンセリングをしていると、このようなタイプの人には大きな特徴があるように思います。
それは、「自責」の念が強いということ。
常に自分ゴトとして考えて行動することができるから、能力の範疇を超えていたり、担当から外れていたりしても自分の仕事に真剣に取り組みます。
「役に立ちたい!成果を作りたい!頑張りたい!恩義を感じている!」
このような言葉も良くうかがうこともあります。
もしかしたら、会社にとってぜひ欲しい人材と言えるかもしれません。

ケアの方法3つ

指摘担当と褒める担当を決める

指摘ばかりしてしまう人が担当すると、改善しようとしすぎて無理をする傾向があります。
頑張ることをやめない人であっても、指摘だけが続くと「自分は出来ないやつだ」と思い込むようになり、さらに無理して挽回しようとすることも。
良い仕事を認めることと、改善すべきところは分けて考えて接していくと良いでしょう。
それが難しいなら、指摘担当と褒める担当を分けることも有効です。
いいところが見える人もいれば、改善点が先に見える人もいます。
新人さんも色々いれば、上司も色々です。
分担できると良いですね。

仕事を一緒にやる

仕事の丸投げをやめましょう。
「進捗を確認してるから、丸投げじゃない」と思っていませんか?
進捗を確認することではなく、仕事を一緒にやって欲しい。
例えば資料作りなら、同じファイルを操作しながらこの時間で2ページ作ってみよう等、一緒にやることができれば、うまくいかないところや教えられるところがはっきりしてきます。
また、同じ作業をしていればお互いに状況ややることを聴きやすく、コミュニケーションの上でも良い効果がでます。

定着までキャリアカウンセリングを定期的に利用する

内部でも外部でも良いですが、キャリアカウンセリングは有効です。
私が専門家だからというわけではなく、私たちは定着まで支援することがお仕事範囲になっています。
社内で話せないことが話せたというだけで、気持ちが落ち着くという話はほぼ100%伺います。
それくらい、日常業務を離れてご自身と向き合う機会を作ることは大切なことであると考えています。

最後に

いかがでしたでしょうか?
もし、貴社にも新人さんがいらっしゃるなら、ほんの少しで良いので心掛けてみてくださいね!
本当に些細な事で、成長したりつぶれたりするのが人間です。
社内で気になることがあれば、ぜひ木村にもご相談下さいね。

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。