#6 【1on1であまり話が弾まない時どうする?】カウンセリング実例

#6 【1on1であまり話が弾まない時どうする?】カウンセリング実例
本記事のまとめ

前回:#5 【カウンセリング実例】残業の減らし方

■今日のお悩み

・話をしてくれない
・話が深まらない
・話が表面的で終わる

■はじめに

こんにちは!カウンセラーの木村です。
私たちは普段から色々な人と話をしていますが、相性というものがあるなということをまさに実感しています。
この記事を読んでいるあなたも、もしかしたら話をすることが苦手かもしれません。
一方で、1on1などで話を聴かなければならないのに、「相手がしゃべってくれない…」と悩んでいる人もいるでしょう。
カウンセリングの場では色々な悩みを伝えていただきますが、その中には1on1が嫌だという人も少なからずおられます。
本記事では、カウンセリングからの声をもとに「1on1で相手がしゃべってくれない…」と悩む人に向けて、傾向と対策をお伝えします。
話すのが苦手だ…というあなたも、「あ、わかるわかる!」ってなってくれたら嬉しいです。

■傾向5つ

今回一緒に考えていく「傾向」は5つあります。
一つ一つ見ていきましょう。

①そもそも口数が少ない

話すのが好きな人がいれば、苦手な人もいます。
普通に接している時は当たり前ですが、業務となると相手のパーソナリティは蔑ろになりがちです。
そもそも今目の前の人は、話すタイプなのか?
まずは考えてみてください。

②相性が悪い/嫌われている/話せる人なのか見極めている

人には相性があります。
どれだけ同僚からの評価が良い上司であっても、自分にとって嫌な上司というのはあり得ます。
「自分はユーモアがある」と思っている人は要注意。
特に、冗談を言って場を和ませたりするのが好きな人は、苦手な人に顰蹙を買っているケースも多いです。
また、普段は指揮命令の上下関係にいますから、1on1で「何でも話せる」と言われても戸惑うことも当たり前です。
焦らずゆっくり行きましょう。

③話したいけど言葉にならない

話したいことはあるけれど、うまくまとまらない/伝えられないという人もいます。
ただ、もどかしそうだからといって、相手の言いたいことを当てに行くのはあまりよくありません。
上司/部下の関係で、話したいことを当てに行くと、別に話したいことじゃなくても、「はい、そうです」と肯定的な反応しか返ってこず、話が深まりません。

④業務意識が強く、「言われたことに答える」モードになっている。

新入社員さんなど、キャリアが若い人に多いかもしれません。
“まだ何もわからない“
“言われたことをしっかり全うしよう”
普段はポジティブで良い業務スタイルだとしても、1on1の場になると言われたことに答えるスタイルになりがちです。

⑤何の時間なのか分からず参加している

あなたは、1on1の説明をしっかりできていますか?
会社の制度だから、とか、何でも話せる時間があるよ、とか曖昧になっていませんか?
自分の理解が少ないままだと伝えられません。
気持ちや思いも込めていなければ参道は得られません。

■対策3つ

これに対して行える対策は3つです。

①意義や社内ルールを伝える

なぜやるのか。
やるとどうなるのか。
その為に、どんな場を作りたいのか。
私はどのような助力ができるのか。
このようなポイントを押さえて伝えているでしょうか?
上から言われたことを下に展開するだけの上司は必要ないとまで言われている時代です。
あなたの言葉でしっかり伝えていきましょう!

②聴く力を鍛える

聴く力を鍛えることで、本人のペースで話を進めることができるようになります。
特に、口数が少ない人だと感じる際は、相手の発言を5W2Hで質問するなど、広げるのではなく深めるかかわりをしてみてください。
例えば、「今の仕事大変です」という発言に対して
どんな時に大変さを感じる?(when)
今の作業は誰とやっているの?(who)
やってることをもうちょっと具体的に教えてくれる?(what)
といった感じです。

③自己開示をする

そもそも知らない人と話すことは誰でもハードルの高さを感じます。
あなたがどんな人で、どんなことで役に立てる人なのか等、伝えていきましょう。

■最後に

いかがだったでしょうか?
できるところからで大丈夫だと思いますから、意識してみてくださいね。
研修などを使いながらスキルアップをすることもおすすめです。
課題は一人ひとり違うように、会社によってもフォローするポイントは違いますから、一度貴社の課題感を考えてみてくださいね!

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。