【第1回】やる気がでない!を解明しよう(全6回)

【第1回】やる気がでない!を解明しよう(全6回)

5月が終わり、はや6月。
長い休みで、「あ~ 仕事に行きたくないなぁ」「働きたくないなぁ」などと、無気力になってしまった人は少なくないのではないでしょうか――。
モチベーションが上がらず、いわゆる「5月病」のような感じがする。これ、今は「6月病」なんて言われていたりもするのを知っていますか?
実は、やる気が出ないという状況は時季や働く環境、自分の考え方など様々なもので変わってきます。
今回は、カウンセラーとしての経験を踏まえ、全6回で【やる気がでない】を解明します。

1,そもそも5月病って何?(この記事です)
2,5月病になりやすい人の傾向
3,気持ちを保つためには?
4、気持ちがモヤモヤしている時の対処法
5,部下に5月病の症状が現れた時の対処法
6,これから起きる「やる気が出ない」時期とは?

1回目「5月病」ってなんだろう?

そもそも、ゴールデンウイーク明けって、なぜやる気がでないの?

それは、今まで頑張ってきた自分が休みたいと言っているから。
ゴールデンウイーク明けにテンションが低くなりがちなのは、纏まった休みをきっかけに心身の疲れが顕在化していくことが一つの原因です。
テンションが低いという状態とは、心身にある自覚症状を理由とした場合が多く、その為にテンションが上がらないとおっしゃる方が多いように感じます。
例をあげるなら、頭痛がするからテンション上がらないとか、仕事だと考えると寝付けなくなってしまい、結果睡眠が足りておらずテンションが上がらないとかそのような訴えをよく耳にします。
4月は、年度の初めということもあり一人ひとりに様々な出来事があったのではないでしょうか。
会社の中だけではなく、生活を含めた全てで、です。
具体的には、会社の中で言えば配属が変わった、異動になった、出向が決まった等が挙げられます。
私生活では、新入社員としての最初の一歩だったり、子どもが進学したり、引っ越しがあったり等、他にも様々考えられます。
このように、4月はあらゆることが前年度とは違った環境におかれやすい月なのです。
人は、環境が変わるとその環境に慣れようと努力します。その中で自覚がなくても、毎日疲労とストレスは溜まっていくのです。
頑張って、頑張って、頑張って。
自分を追い込んでしまった結果。
それが知らず知らずのうちに、頭痛や睡眠不足といった「やる気がでない」状態につながる症状を出してくると考えられます。

チェックリスト

では、あなたは「やる気がでない」という状態になっているのかいないのか。気になりませんか?
次の項目でチェックしてみてください。

頭痛がする会社に行きたくなくなる
風邪をよくひく何事も面倒に感じる
めまいがする周りの人・物へ無関心になる
食欲がないネガティブ思考になる
趣味の時間も仕事を忘れられない他人の評価が気になる
朝起きられない目標がはっきりしていない
夜眠れない身だしなみが明らかに手抜き
漠然とした不安が強い自分に対して良く落ち込む
だるさを感じる人間関係に悩みがある
イライラが抑えられない自分の仕事に悩みがある

実は、このチェックリストは、今どの程度自分を追い込んでいるかを簡易に把握できるように示したものです。
全部で20項目ありますが、チェック数が多いほど自分を追い込んでいるかもしれません。
当然ですが、チェック項目は目安です。
チェック項目が少ないからといって自分はまだ頑張れるんだ。頑張らなくてはいけないんだ。と考えることだけはやめましょう。
チェックの多さを指標にすることと同時に、少なかった人もチェック項目が自分にとってどの程度の負担になっているかを考えてみて下さいね。
やる気がでない状態を避けるためには自分の中のやりがいを見つけ、向き合っていくことがとても大事になってきますが、自分を追い込んでいるだけでは向き合うことはできません。
向き合える環境を作ることで初めて、見えていなかったものが見えてくるのです。

次回の内容は?

「もしかして今、頑張りすぎかも…」
そう思った方、いませんでしたか?
実は、カウンセリングを進める中で、頑張りすぎちゃう方には、ある「傾向」がありました。
次回は、そんな「傾向」についてお伝えします。
自分を追い込んでしまってしまうという方に、傾向はあるのでしょうか?
次回、お楽しみに!

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。