【第2回】やる気が出ない!を解明しよう(全6回)

【第2回】やる気が出ない!を解明しよう(全6回)

全6回でお送りしているコンテンツも本記事で2回目
本日は傾向についてお届け致します。
読んでいるあなたも、自分に当てはまるところがないかチェックできますよ。

【第1回】そもそも5月病って何?
【第2回】5月病になりやすい人の傾向(この記事)
【第3回】気持ちを保つためには?
【第4回】気持ちがモヤモヤしている時の対処法
【第5回】部下に5月病の症状が現れた時の対処法
【第6回】これから起きる「やる気が出ない」時期とは?

2節:傾向

前回のチェックリストをやってみていただけましたか?
まずは、一緒に振り返っていきましょう!
(前回の記事はこちら)

「やる気」が出ない!そんな場合のチェック方法は?

やる気が出ない・モチベーションが上がらないという場合は、体調面、生活面、やりがいをチェックしていきましょう。
まず、自分の体調をチェックしてみて下さい。
モチベーションが上がらないという場合、「頭痛がする」「風邪を引いている」など、体を休めるべきな状態の時があります。
そんな時にやる気が出ないのは当たり前。
特に、まじめだという自覚のある人ほど、頭痛がしてるけど頑張ろうとしてやる気が保てないと悩んでいたりします。
やる気になるのも、病気になるのも、同じあなた自身です。

次に、生活面をチェックしてみましょう。
睡眠時間が一定であったり、食事がきちんととれていたり、趣味に没頭する時間があるかどうかも、チェックしてみると良いでしょう。
生活面での乱れは、体調面と繋がっていることがありますし、睡眠が足りていなくて常に寝不足であるといった状況だと当然ですが睡眠欲求の方が勝ってしまいますから、モチベーションが上がりにくい状態となるでしょう。

最後にやりがいをチェックしてください。
やりがいのチェックとは目標を含め、今自分が何をしていて何を目指しているか、今の自分がどうなのかを明確にする作業のことです。成果も目標も見えないという中ではモチベーションはあがりません。
特にこのやりがいを考えるというのは、自分一人では難しい部分も多いかと思います。そういう時は、キャリアコンサルタントなど、専門家に相談なさることをお勧めします。また、メンター制度があるならばメンターさんに話を聞いていただくという手もあるでしょう。自分を見るには、誰かの理解を通した自分を見るというのが近道だったりしますから、誰かを巻き込んで自分のキャリアデザインをしていくというのが一番良いと私は考えています。

「やる気」が起きないのはどうして?

やる気が起きない・モチベーションが上がらない原因は、環境の変化に体が慣れていないことに加えて、目標が立たないなど、先が見えないことによる不安が考えられます。
5月病を例に取ると、4月に新しい年度が始まり新しい環境の中で慣れようとすると、覚えることが多かったり、新しい人間関係を作るためにいつもより過剰なコミュニケーションをしていたりしませんか?
当然、仕事をする上ではその部署の仕事を覚えることや、一緒に毎日働く方とのコミュニケーションはとても大事といえますよね。
しかし、覚えることや人間関係を構築するということは仕事をする上での前提に過ぎないんですね。
だから、目標や結果とは言いづらく、直接の評価に結び付かない場合も多かったりして自己効力感が落ちがちになってしまうんです。
その結果、「私はもっと戦力になるつもりでいたのに・・・」とか、「研修の後、現場で学ぶそうだがいつまで続くんだろう・・・」といったように、4月のはじめに思っていた活躍している自分像と1ヵ月経過後の現実の間でギャップが生まれ、先が見えなくなることでやる気が出なくなることに繋がるんです。

「やる気」が起きない、モチベーションが上がらない人の傾向って?

明確にあるとはお伝えできませんが、傾向を感じることはありますよ。
例えば、几帳面でやることを常にきちんとやりたいと考えている方や、この会社で○○を成し遂げたい!といった夢を持った方は少し肩の力を抜く方が良いなと感じることが多いですし、実際にお伝えしたりしちゃいます。
良い仕事をしよう!来年の目標に向けて頑張ろう!といったように、4月は自分の中で1年の計画を立てたりするケースがとても多いですよね。
反面、慣れない環境故に自分の計画通りに事が進まず、モヤモヤすることもとても多いものなんです。
計画の上ではスタートしたのに、1ヵ月たった今も前進が感じられないって状況はどうでしょうか?。
そんな状態になった時、目標をしっかり持った方や几帳面できちんと仕事をこなしたい派の方は、環境に慣れる為のストレスに加えて、自分でストレスを作っているような状態になりがちなんです。
ただ、「自分は楽観的なところが持ち味だから大丈夫」といったように考えることだけは注意して下さいね。
人は、自覚がないところで無理をしていることは意外と多いんです。
例えば、楽観的な人であれば、慣れない仕事の依頼がたくさんきても、大丈夫!何とかなる!と思えちゃったりしませんか?
受けたときは、ストレスに感じないことも多くあるでしょう。
ただ、受けた仕事の完成度や短い締切を求められていたら?
気持ちの上では何とかなると思っていても、それを何とかするのは他ならない自分なんです。
無理して仕上げた結果、休日返上だったり、残業がかさんだりと疲れがたまったりするものですから、楽観的に仕事に取り組める方であっても注意は怠らないでくださいね。

次回、第3回は?

以上のような「傾向」に当てはまる人もいたのではないでしょうか?
一つだけでも当てはまれば、気になってしまうものです。
次回は、お読みの皆様も大変気になっている、「やる気」の保ち方についてお伝えしていきます。
その中でも、誰でも実践できる「予防」という観点からお届けいたします!

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。