上司との1on1とカウンセリングとの違い

上司との1on1とカウンセリングとの違い

キャリアカウンセラーの岸まゆみです。

本日は前回までの記事の続きです。
まだ読んでいないという方は、まず前回までの記事をご覧ください。

キャリアとは?本当の意味を理解してキャリアを考えよう!
キャリアカウンセリングとは?キャリアコンサルティングと同じ!?

今回は、「上司との1on1」と「カウンセリング」との違いについてお話します。

1on1とは?

最近、1on1ミーティング(以下1on1)という対話の方法が注目されており、取り入れる企業が増えています。1on1とは、上司と部下が1対1で行う対話のことです。
部下の成長を促進することを目的とし、人事評価面談とは別の場として実施されるものです。

違いその① 話す相手

「1対1の対話」というのは同じですが、1on1の場合、話す相手が上司になります。カウンセリングの場合、話す相手はカウンセラーになります。これが大きな違いです。

1on1は人事評価面談とは違い「部下が主役のミーティング」なので、上司は部下の話を聞いてくれます。しかし、上司は人の話を“聴く”スキルを学んでいる訳ではないので、上司が伝える言葉は、どうしても上司の経験や期待に基づいたアドバイスになってしまいがちです。そして、部下が何でも話せるかと言うと、会社や上司に対して気を遣ってしまい本音が言いにくい…ということもあると思います。
例えば、一番のストレスの原因が直属の上司だとしたら、本人に向かって直接その事を打ち明けるというのは、なかなか難しいのではないでしょうか。

それに対して、カウンセラーは、「話を聴く」プロです。「良い・悪い」といった評価や、「その考えは会社の考えに合致しているのか」といった観点は抜きにして、しっかりとあなたの話を受け止めてくれます。

「話を聞くだけ」と思うかもしれませんが、人の話をしっかりと聴いて、良い・悪い等のジャッジをせずに受け止めるというのは案外簡単ではないのです。だからこそプロの出番なのです。カウンセラーは、“聴く”スキルを学び、鍛えているからこそ、様々な相談者様のお話を受け止めることができるのです。

そして、日常生活に関係のない第三者だからこそ、これまでや今後の人間関係への影響を気にせずにお話することができます。

違いその② 取り扱う話題

1on1で取り扱うのは、仕事に関する話題となります。しかし、カウンセリングの場合は、話題に制限がありません。

前々回の記事(キャリアとは?本当の意味を理解してキャリアを考えよう!)で述べたように、キャリアとは「生き方」そのものです。
一人ひとりの生き方に着目するのがカウンセリングなので、仕事のことはもちろん、家庭のことやプライベートのことをお話していただいてもかまいません。
実際、カウンセリングにおける話題は、36%がプライベートの事となっています。

カウンセラーには「守秘義務」があるので、相談者様が話された内容を外部に漏らすことは一切ありません。相談者様が希望された場合以外で、相談内容を会社に報告することもありません。
なので、カウンセリングは「あなたの人生に関わることなら何を話してもOK」という、安心できる場です。

違いその③ 実施のタイミング

1on1は週に1回、最低でも月に1回実施される企業が多いようですが、企業によってさまざまで、上司の判断によっても実施のタイミングが変わります。

それに対して、カウンセリングは、いつでも受けることが可能です。
最初は小さな不安でも、放っておくと胃が痛くなるほど大きな悩みに変わったり、何度も同じモヤモヤが発生したりすることがあります。
少しでもモヤモヤした時に、カウンセリングを活用いただくのが効果的です。

まとめ

本日は、「上司との1on1」と「カウンセリング」との違いについて書かせていただきました。
同じ1対1の対話でも、多くの違いがありますね。

私は、「1on1よりカウンセリングの方が良い!」ということを言いたいのではありません。
どちらにもそれぞれの良さがあります。業務内容や会社での問題解決に関してはカウンセラーが介入できる範疇ではないので、上司とのコミュニケーションが大事になってくると思います。
1on1とカウンセリングの違いを理解し、それぞれ上手く活用できると良いですね!

次回は、「カウンセリングで具体的に行うこと」についてご紹介します。