テレワークいじめと言われるかも? 3つのテレワーク文化
平穏に見えて実は・・・
「私、Slackのグループから外されてました・・・」
テレワークに移行して半年経つ頃になって初めて気づいたんだそうだ。
「雑談チャンネルとか、チームのチャンネルとか、様々あるんですけど、その中の一つが最近会話が無いなと思ったら外されていて」
「誰がやったかはわかってるんですが、問いただすのも違う気がして」
「違うっていうのは?」
私は聞いてみた。
「だって、今も別に普通に仕事はできてるんですよ。表立って何かが起きてるわけでもなくて。ミスっただけだ、あげつらうなとか言われても困るし」
「あげつらう・・・ですか」
「あげつらうっていうか、わざわざ指摘しても水掛け論ですからね」
今、あなたの現場でもこんな事態が起きているかもしれません。
個人やチームが主体となって、グループは好きなだけ作られる。
会社では止めようがない。
あなたは、自分がこのような事件に巻き込まれたらどう感じるでしょうか。
ある人は、これを「テレワークいじめ」だと呼びました。
いじめの定義はここでは言及しません。
嫌な思いをした人が、「いじめ」と呼んだということだけ、覚えておいてください。
テレワーク中に気になること
テレワークができる社風、職種、様々ありますよね。
私がきいた話をいくつかお伝えいたします。
これらが、将来的にハラスメントやいじめと呼ばれるかもしれません。
①メンションへのレスポンス
これは、既にメンションハラスメントという言葉で表現してる人がいました。
メンションが付くというのは、自分に向けたメッセージですよということ。
しかし、雑談や直接かかわったことが無い人や案件からのメンションは、どう返していいか分からなくなるという意見も。
メンションのいいところは、付箋を机に貼るようなもので、直接相手に注意喚起ができること。
しかし、負担に感じている人の多くは、「自分が返すべきなのか分からないものにまで返事を要求されているようでつらい」というもの。
タスク管理や、ルール作りも大切ですが、運用のバランスは考えるべきでしょう。
②文体
文体とは、「です/ます」で終わる敬体と、「だ/である」で締める常体のこと。
あなたは、チャットのような使い方をする様々なツールの中で、文章の最後をどのようにしているでしょうか。
もちろん、「だ/である」で締められていると、威圧的に感じたり、怒ってるのかな?と邪推したりすることもあるでしょう。
しかし、「です/ます」で締められていても、形式的、機械的、事務的というマイナスなイメージを持つ人も。
では、どうすればいいのか。
彼らの主張はこうだ。
「文末に(笑)とかを付けて欲しい」
表情が見えない。
声も聞こえない。
そんなテレワーク中に相手をするのは、文章だけという日もあるのではないでしょうか。
普段なら感じられる気持ちの面が、感じられなくなるのがテレワーク。
(笑)を付けるかどうかは別として、感情面も大切にしたコミュニケーションを取っていきたいですね。
③スタンプやリアクションマーク
メッセンジャーやライン等、スタンプを使うだけで同意を返せたり、メンションに返事ができたりしてとても便利な機能です。
でも、それを真剣に仕事をしていないように捉える人がいたりもします。
「私が何かお願いすると、毎回スタンプで“了解”と返ってくるんですが、それが正直気に入らなくて。以前は、“ありがとう”を、“あざーす”っていうのが許せなくて指摘しちゃいました」
こういった感覚をもって仕事をしている人がいるのが現状です。
スタンプもリアクションも、簡単な意思疎通の道具にすぎません。
ですが、気持ちよく仕事ができるかどうかという視点で見れば、この点も忘れるわけにはいきません。
文化として醸成するのか、どちらかが歩み寄るのか、両者とも歩み寄るのか。
組織ごとのコミュニケーションの質やルールが問われてきているような気がします。
働きやすいテレワーク環境を作るために
働きやすいテレワーク環境を作るためには、ツールの導入だけではだめだということが、ここ半年で大きく感じられるようになったように思います。
私も研修講師として登壇している中でも、WEBでのコミュニケーションをコンテンツ化しようかと考えているくらい、テレワーク現場ではコミュニケーションエラーが起こっています。
他者をどれだけ理解しようとしても、現状WEBだけでは限界があります。
文字や言葉では伝わらない、ノンバーバルな面を、どのようにフォローしていくのか、テレワークの中で試されてきているような気がします。
投稿者プロフィール
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自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。
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