【キャリアアップミニ講座】時間の作り方編

【キャリアアップミニ講座】時間の作り方編

過去記事:【対人関係ミニ講座】カウンセラーも気にかける言い回し編

時間は作るもの。
よく言われますが、それは本当に納得できていますか?
「当たり前すぎて納得できない」ということもカウンセリングの場で語られることも実はよくあります。
このブログは読み終わるのに15分ほどかかります。
「これ自体が時間を無駄にすることだ!」
そんな叫びが聞こえてくる可能性がありますから、結論だけ先にお伝えしておきますね。
時間を作るには、自分の生活を見直して空き時間を作ることと、誰とも比べないこと。
これだけです。
当たり前のことではありますが、その理由が気になる方は読み進めてみてくださいね。

■時間はなぜ足りない?

私は、時間が足りるということって基本的には無いと思っています。
足りないと感じることこそ、社会人としては正常なんじゃないかなと思っています。
なぜなら、大人になればなるほど、自分に色々な役割が出てくるものだからです。
さらに、多様性の中で自分を見失うからです。

色々な役割が出てくる

子どものころを考えてみてください。
子どもとしての役割、学校の生徒としての役割の2つが大きなものなんじゃないかなと思います。
反対に大人になったらどうでしょう?
親が生きていれば、子どもとしての役割は続きますよね。
社会人として学校に通っていれば、学生としての役割もある。
会社にいれば会社員の役割。
子どもがいれば、親の役割。
パートナーがいれば、パートナーの役割。
PTAに参加していればPTAとしての役割。
このように、子どものころと違って「役割」が多すぎる。
だから、時間が足りなくなる。
役割ごとに課せられた仕事を24時間の中でこなしていくわけだから、役割が多ければ多いほど時間はどんどん無くなる。

多様性の中で自分を見失う

子どものころは違いました。
近くにいる人はみんな同じ学校の人だから、ほとんどの人が同じ時間の使い方をしてるんです。
8時に登校して、16時半には下校する。
みんな決まった生活をしているから、同じだけ残っている時間で何をするかくらいしか違いがない。
しかし、大人になると違う。
会社が違えば、就業時間が違う。
部署が違えば?
客先が違えば?
プロジェクトが違えば?
やっている仕事が違えば?
責任感ややる気が違えば?
本当に様々な違いや考え方で、あなたと同じ時間の使い方をしている人も、できる人も絶対にいません。
それなのに、同じ部署の〇〇さんは時間の使い方が上手だと感じてしまったりする。
あなたに時間が足りていないのではなく、あなたが思う理想の時間の使い方をしている人や、内心うらやましいと思ってしまう人と比べて、「時間がない」と評価してしまっている。

このように、大人になると「役割」に縛られ、「人と比較」しながら生活することになります。
だから、時間が足りないという話になりがち。
ですが、あなたにとって納得できる時間の使い方ってどのようなものでしょうか?
18時に帰宅することなのでしょうか。
それとも新しいことを学ぶ時間を確保することでしょうか。
自分にとっての納得する時間の使い方を考えることが、時間を作る第一歩です。

■簡単な時間の作り方

時間を作ろうとする前に、考えておいてほしいことがあります。
それは、自分のための時間なのか、人のための時間なのかです。
時間が足りないっていう時って、大体は自分のやりたいことができていない時か、もしくは他人の為にやらなければならない仕事が終わらない時。
このどっちかの意味で使っていることが多いです。
あなたが今時間が足りないなあって思っているときはどっちですか?
「自分の時間が作りたいのに仕事が終わらない」っていう意味で時間が足りないって言っているのか、「自分のやりたいことに精一杯のめり込んでるんだけどもっと時間が欲しい」って言っているのか。
ここの違いをまず理解してないと残念ながら時間の作り方っていうのを考える以前の問題になってしまいます。

仕事の時間を減らしたい時

仕事の時間を減らしたい時は、割愛させていただきたいほど一般的なことかもしれません。

①仕事の整理を行う

何をやらなくてはならないのかがわからないと、仕事は終わりません。
実際に終わるということは大切ですが、自分の中で仕事が終わったという感覚を持つことが大切です。
そのために必要なポイントが、「相手の期待」を考えること。
仕事とは自分の時間を誰かのために使うことです。
ですから、仕事を受ける相手が満足できるものが分からなければ、無駄な努力を重ねてしまうことにもなりかねない。
時間が無限にあれば、誰も見たことがない品質のものを提供できるかもしれない。
しかし、そんなことは現実的じゃありません。
だから、この仕事は誰が評価してくれるのか。
何のためにやっているのか。
タスクの意味は何なのか。
そのようなことを考えながら整理していきましょう。

②優先順位をつける

やらなくてはならないことという発想だけで整理すると、膨大な仕事に目がくらみます。
だからこそ、今は何をするべきなのか。
優先順位を付けましょう。
そのためのコツは、2軸で考えてみること。
例えば、重要性と緊急性で考えてみる。

マトリックス図と呼ばれます


この2つの発想で考えたとすると、重要で緊急度の高いものから処理していくことが妥当なのではないかという発想に至ることが多いかと思います。
しかし、優先順位が低いとはいえ、仕事は残っていくもの。
そのような仕事は「人に任せる」という発想を持っていきましょう。
責任感の強い人ほど、自分でやりたくなるものです。
ですが、相手にとっては誰がやっても仕事は仕事と割り切ることも時間を作るには大切な発想。
あなたがやらなければならない仕事を的確に行っていくことだけを、まず考えてみるのはいかがでしょうか。
もちろん、「あなただから」ということで依頼された仕事の優先順位が上がるというのは、とても良いことですよ!

自分の時間を作りたい時

①空き時間を作る

時間を作るといっても24時間以上に1日は増えませんから、あなたの生活の中の時間、どこだったら切り取れるのかっていうのをまず考えてみないと時間なんて作れません。
仕事の空き時間で何かができる人もいれば、家事の空き時間で何かができる人もいる。
子供が寝た後じゃないと空き時間が作れない人がいるんだとするならば、子供が寝たあとに時間を作ればいいんです。
あなたができる、最善の時間の作り方を実行すればいいだけです。
その後はトライ&エラー
睡眠時間を削るのか、マルチタスクができるようにするのか、テレワーク環境を目指すのか。
自分なりに時間を作りながら、今の最善を模索していってください。
空き時間を作るっていうのは、自分なりに考えること。
本に影響されたり、誰かに言われたからという状態ではうまくいきません。
あなたの生活が一番わかっているのはあなた。
自分だったらここが開けられるなとかこれやりながらだったらこれできそうだなって言うのを自分なりに考えることこれが一番最初に必要なことです

②人と比べない

比べると、どんどん苦しくなっていきます。
「あの人のように仕事中に自分も時間を使いたいなあ…」とか、「家事の合間に色々できる人うらやましいなあ…」とか思っていませんか?
こうなると、どんどん頑張っている自分をほめてあげることができなくなって、自分で自分を追い詰めてしまうことになるんじゃないかなと思います。
だから、絶対誰かと比べない。
比べるということは、自分の人生を相手の人生というモノサシに当てはめようとするってこと。
あなたが今できることは、今の生活の中で実行できることだけ。
カウンセリングの中でもご相談に乗るケースは多いのですが、無いものねだりになってしまっていると気付かれるケースが結構あります。
例えば、
「母子家庭で育ちました。奨学金ももらってます。奨学金をずっとまだまだ返さなければならないです。そして会社は夜遅く、帰ったら23時ぐらいになっちゃうんです」っていう状態の相談者が、「学費は両親が全部出してくれました。私は 8時半17時半で働いています。 テレワークなので残業もありません。飲み会も特にないです。18時から毎日フリーです」 っていう人と時間の使いかたを比べて、つらいと思ってしまっていたケース。
これはまさに、無いものねだりです。

だから、自分が今できる最高を目指す以外にない。
ただ、比べるということはめちゃめちゃいいこと。
お勧めします。
しかしそれは、「うらやましいと思えるくらいの目標」が明確になったという意味で有意義だってことに過ぎません。
その目標に向けて、何ができるのかを考え、時間を確保するときは、ご自身の生活に向き合う他無いのです。
だから、今の生活の中で出来る限り、一番最高な選択肢を見つけること。
それがあなたにとって一番良い時間の使いかたになるはずです。
納得できる時間の使いかたになるはずです。

■まとめ

時間っていうのは有限です。
みんな同じ24時間の中で生きている。
だから、自分の人生の中の24時間をどううまく使っていくか。
そして、その使ったことに対して納得感が持てるのか。
この二点しかないんじゃないかなと思っています。

自分の今の生活をしっかり棚卸しして、「どこで自分だったら時間が作れるのかな」っていうのをしっかり見ていくこと。
そして、「自分だったら」っていうところに人の生活とか人の評価を絶対に当てはめない。 これが、時間を作って自分なりに精一杯時間を作って、前に進む大きなポイントになってくると思います。
時間の作り方は簡単です。
比べず、自分の生活を見直すだけ。
あなたには、あなたの人生を楽しんでもらいたいです。
あなたの人生が納得できるよう、ドライブすること。
それが一番いいんじゃないかなって思います。
上は見れば見るほど果てしないし、下も見れば見るほど下はある。
だからこそ、今の自分を見失わないようにしてくださいね。
一人で悩みがちなあなた。
カウンセリングではあなたの時間の整理する時間にご利用いただけますよ。

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。