思いのままに

思いのままに

先日、近所の梅園に行ってきました。開園を待ってすぐに入りましたので丁度良い人数で楽しむことができました。
小さな梅園ですが、30種もの梅があるそうです。確かに色々な種類があるなあ~と、木にかけてある名札を見ながら、またその名前にも風情を感じながら鑑賞させていただきました。

その中で、興味深かったのが「思いのまま」という名前の梅です。同じ木に紅白の花を咲き分ける品種で、その咲分けの比率・場所が毎年変わるということからの名前だそうです。
同じ木に紅白の花が咲くということだけでも「面白い」と思ったのですが、毎年比率も・場所も変わるという勝手なところにとても魅力を感じました。だからこその「思いのまま」というネーミング!とても素敵ではありませんか?

私たちは、自分自身に「こうでなくてはいけない」と足かせをつけてしまって、そのために苦しくなっていることがあると感じることが多くあります。特にカウンセリングでクライエントさんの、苦しさを聴く中で「ねばならない」という考えをよく耳にします。この考え(認知)をイラショナルビリーフ(非合理的信念)といって、それを発見し反論することで解決していく「論理療法」という心理療法があるほどです。

いま、コロナ禍でちょっと息苦しくなっている状況で、さらに自分の思い込みで自分を責めていたりしませんか?もちろん、他人の迷惑になるようなこと、ルールなどは守りたいですが、自分で過度にしすぎて苦しくなっていないか、もっと自分に正直で思いのままにすることも大切だと感じます。苦しくなるくらい頑張ってしまうと、それを周囲にも強制したりして空気がギスギスしてしまったり、お互い余裕がなくなってしまうのは残念ですよね。

思いのままに、自分らしくいて、そして素敵だ、面白いねと言ってもらうのも良いのではないでしょうか?
梅の木「思いのまま」のようにありたいなと、梅園のパンフレットを読みながら、ふと考えてしまいました。