伝えたいことは愛メッセージで
- 2021.02.09
- 職場/仕事
キャリアコンサルタント養成講座の講師をしていますが、授業におけるカウンセリングのロールプレイでは観察者という役割を設けます。そしてこの人は「第三者の視点」でカウンセラーとクライエントの関係がどう見えたのか?カウンセラーの関わりをどう感じたのかなどの、コメントを出します。
特に養成講座ですので、観察者も学習中・・・必ずしも的確かどうかはわかりません。ですから、指摘されて面白くない・納得できないこともあると思います。
とはいえ、学びの場ですので、安心安全な場として、自由に意見を出し合えることは大切です。講師の私はそんな場づくりも重要な仕事です。
そこでいつもお願いしているのは、フィードバックは「I(アイ)メッセージで」ということです。つまり必ず「I・私は」を主語に置くということです。
「私はこう感じた」という言い方と「貴方はこうだ」という言い方では受け取る側の印象だいぶ違います。「あなたは」と言われると、ずばり指摘された印象を持ち、ついつい防衛したくなり、受け入れられなかったり、「だって・・」と言い訳をしてしまうことがあるわけです。
この言い方はアサーションの「I’m OK」「You are OK」の考えから起こっています。私もOK・あなたもOK「自他尊重」です。自分の考えや思いを相手に伝えることは大切で、わかってもらうためにも言い方を工夫しましょうということです。
例えば、息子が「夕食不要」という連絡をしてこないと、「どうしてあなたは!」と言ってしまうのですが、まさにNG例です。そうすると息子は「時間がなくて」とか、まさかの「携帯の充電が切れて」などの言い訳のオンパレード。さらに母は怒るという悪循環・・・
そんな時「私は連絡がないから、夕食の用意を悩んでしまった」などと「Iメッセージ」で伝えると相手も「そうだったんだ・・」と受け入れやすいようです。つまりこの言い方は、親子関係、仕事関係でも使えるわけです。
I(アイ)メッセージは、自他を尊重し良好な関係を築くための「愛のあるメッセージ」ということなんですね。
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