傍観者になっていませんか?

傍観者になっていませんか?

むか~し、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」なんて言葉がありました。歳がばれます(;^_^A)・・・そう、一人ではできないけれども仲間がいればルール違反もできちゃうということですね。集団ならではの怖さです。
ところが、こんな怖さも集団にはあります。

ニューヨークの住宅街で一人の女性が殺されてしまいました。その時マンションからの目撃者がたくさんいたとのこと。それでも誰一人として彼女を助けようとはせず、悲劇は起こってしまったのです。

自分以外に多くの目撃者がいると、自分が助けなくてもきっと誰かが助けてくれるだろうという気持ちが働いてしまう、これを心理学者のラタネは「傍観者効果」と名付けました。傍観者効果には、先ほどのように周りに多くの人がいることで個人の責任感が低下する「責任分散」、誰も助けていないという状況を見て周りもそうなのだから大したことではないと判断してしまう「多元的無知」、うまく助けられなかった(できなかった)ときの周囲の目を気にする「評価懸念」こんな理由があるそうです。

「誰かがやってくれるのでは?」とか「自分から手を挙げて、うまくできなかったら厭だからやめておこう」とか、「みんなきっとそう思っているのだろうから、意見は言わないで周囲に合わせなくては」とか、そんな風に考えることはありませんか?すると、どうなるのでしょうか?
何も言わない、行動しない、「冷たい傍観者」になってしまうのです。

でもたった一度きりの自分の人生。傍観者ではなく、主人公になって楽しみたいものです。傍観者にならないためにはどうしたらよいのでしょうか?

キャリアカウンセリングでは、相談者のお話が「自分以外の人や事」に焦点が当たっているときが多くあります。上司が・・とか、うちの会社は・・とか、世の中が・・なんて話になることもあります。そのままだと単なる世間話になってしまいます。勿論、最初はしっかりと聴かせていただきますが、気持ちを吐き出して、ちょっと一息ついたタイミングで、こんな風にカウンセラーは問いかけます。

「それで、あなたはこれからどうしたいのですか?」

キャリアカウンセリングでは、あなたを傍観者にしません。あなたが主人公のストーリーを一緒に描いていきたいと思うのです。