【第3回:予防】やる気が出ない!を解明しよう(全6回)

【第3回:予防】やる気が出ない!を解明しよう(全6回)

全6回でお送りしています。
今回は3回目!中盤に差し掛かって参りました。
知らず知らずに自分を追い込んでしまって、やる気が出ない状態をつくっちゃっている。そんな傾向についても前回知りましたよね。
今回は、気持ちを保つというテーマ。
「予防」という観点からお届けします。

【第1回】そもそも5月病って何?
【第2回】5月病になりやすい人の傾向
【第3回】気持ちを保つためには?
【第4回】気持ちがモヤモヤしている時の対処法
【第5回】部下に5月病の症状が現れた時の対処法
【第6回】これから起きる「やる気が出ない」時期とは?

3節 「やる気」を保つための方法ってあるのかな?

そもそも「やる気が出ない」を予防する方法ってあるの?

前述の通り、テンションが上がらない状態や、やる気が起こらない状態は、人が適応しようとしてストレスや疲れを感じていることが原因です。
したがって、一番重要なことは無理をしないことです。
「いち早く仕事に慣れよう!」
「あいつには負けたくない!」
「上司にいいところを見せたい!」
こんな思いで仕事を頑張っていませんか?
これは、自分でストレス源を作っているケースともいえる状態ですから、今の自分をまず認めることが大事になってきます。
何度も書きますが、4月は自分を取り巻く環境が変わることで、仕事という本来の目的に向かう力とは別に慣れるための力を常に使っている状態なんです。
どの程度環境が違うんでしょうか。
例えば、同じ落し物を拾うという仕事であっても、今まで室内で拾っていたものを、水中でやろうとするくらい違うんです。
ですから、今の自分の位置を自分で認めてあげてくださいね。
先ほどの例えで言えば、人によってはまだ水が苦手な人もいるでしょうし、水中で目を開けない人もいるでしょう。
拾うまではできるが、必要なものを拾える状態ではないという状態も考えられますね。
しかし、4月のはじめの自分を思い出してみて下さい。
1ヵ月かかったけれど、水があるところに来続けることができるようになっていますし、水に入れるようになっています。
人と自分を比較せず、4月のはじめの自分と、今の自分を比較してみて下さい。
できるようになっていること、これからできるようになることを見つけることができるんじゃないでしょうか。
このように、「やる気」を保つための方法は、今を認めて無理をしないことがまず第一だと私は考えてます。
GWという長期休暇で、4月の頑張りすぎの反動が来てしまう。
5月病の本質を考えれば、そもそも頑張りすぎないということが大切になってくるんですね。

長期休暇に、これだけはやらないほうがいいということはありますか?

とはいえ、頑張るラインというのは人によって違いますし、今の自分が頑張っているのかどうかなんて本当に分かりづらいですよね。
だからこそ、長期休暇中に反動が来ないような予防も大事になるんです。
休暇中に必要なこと、それは・・・。
徹夜で遊んだりするなど、生活リズムを崩すことだけは控えるようにすることです。
生活リズムを崩してしまうと、せっかく今まで自分が作ってきた頑張るリズムを維持することがしづらくなってしまいます。
ただ、頭ではわかっていてもリズムが崩れる理由や誘惑というものは常に潜んでいるということもしっかり自覚しておくとよいですよ。
常に潜んでいるリズムを崩す誘惑としては、心地よかった今までの生活リズムに戻そうとして体が反応しちゃうことなんですよね。
例えば、春休みを終えて新入社員となった方であれば、学生時代の生活リズムというものに知らず知らずのうちに近くなろうとしていたりします。
日中は遊びに全力を使い、課題は徹夜で仕上げるといったようなリズムは、社会人になってからは通用しませんよね。
今までそのリズムで生活してきた人の場合、朝7時に起きて出社し、終業後に必要な雑務を片づけて明日の為に就寝するといったようなリズムは、どちらかといえば苦痛だし、それを4月いっぱいかけて矯正してきたという流れのさなかにまだいるんです。
ですから、ゴールデンウイークを無事乗り越えた今だからこそ、生活のリズムを崩すことだけは控えることをお勧めします。

逆に、長期休暇中にやっておくといいことはありますか?

やっておいた方が良いこととしては、2点お届けできます。
ただ、読めば当たり前だとみんな言うと思います。
その一つ目は、5月の目標を明確にする事です。
そしてもう一つは、休日の自分ルールを見直す機会にすることです。
当たり前なことじゃないか!と思いましたよね?
目標を明確にするということは、一人ひとりがきっと毎日やっていることなんですよね。
課題を意識し、現場でどう発揮するかについて日々取り組まれていることは容易に想像ができますし、訓練されてきてるはずなんです。
ただ、私がここでオススメしたいのは、前述したとおり今を認めることを前提にして、5月に頑張ることを明確にするという作業をしてもらいたいのです。
例えば、4月入社時点では、日報も満足に書けず捨印が欠かせない毎日だったという人がいました。
そして今は、捨印が不要な時もあるくらいまで日々の業務を報告できるようになっている。
だから、5月は捨印をほぼ0にするために業務に臨もう。
・・・どんどん話が具体的になってきていて、何をするかまで分かってきている感じが伝わっているでしょうか?
明確であればあるほど、手段や工夫まで思いつくことができ、結果改善に繋がっていくんです。
また、休日の自分ルールを作るということは、生活リズムを乱さないようにするという点でも有効です。
例えば、休日はどうしても多めに睡眠をとりたいといった方もいらっしゃると思います。
そういう場合は、休日は2時間だけ2度寝を許すといった感じで自分ルールを作り守っていくのです。
社会人としての生活リズムを維持していくことはとても大切なんです。
しかし、全てが会社の為では自分が置き去りになってしまいますし、負担が増すばかり。
ですので、自分で守れるルールを自分で作ることで、リズムを崩さず自分を大切にできるようになりますよ。
最初にルールを作る場合は、一つだけにするとか甘めにするなど、自分ルールが負担にならないようにできることから始めて下さいね。

次回のテーマは?

次からいよいよ後半戦。
「予防」することも大切ですが、既にモヤモヤしちゃっている人はどうすればいいのだろう?って悩みませんか?
次回のテーマは「対処」
今あるモヤモヤをどう解消していくのかをお伝えしますね!

投稿者プロフィール

木村 俊夫
木村 俊夫
自信が無くて引きこもっていた自分が前に進めたきっかけは「聴いてくれる人」でした。大学卒業後から起業し「聴く」ことをベースに活動をしています。教育、面接、マネジメント、カウンセリング、講師と様々な複業の実践家でもある。
現在は「カウンセリング」の良さを広げる伝道師として活動を続けている。