【第2回】上司との人間関係を良くする方法

【第2回】上司との人間関係を良くする方法

キャリアカウンセラーの岸まゆみです。
前回から「カウンセラーが教える職場の人間関係改善術」をテーマに書いています。

(前回の記事はこちら)
【第1回】職場の中にある人間関係の負担とは?

今回は「上司との人間関係を良くする方法」についてお届けします。

よくある「上司との人間関係の悩み」

カウンセリングをしていると、様々な人間関係の悩みについて相談を受けますが、中でも「上司との人間関係」について相談される方は非常に多いです。上司とは組織上の上下関係があり、自分自身の仕事の評価を下されると思うと、言いたいことも言えない…という声をよく耳にします。ここでは、カウンセリングの場でよく話題に挙がるお悩みをご紹介します。

<よくあるお悩み>
・上司が苦手。できるだけ話したくない。
・上司から言われることに納得がいかない。
・自分の気持ちを上司に全然分かってもらえない。
・上司と仲が悪く、会話はほとんどない。
・自分はそこまで仲良くする気はないのに、上司がなれなれしく話しかけてくる。

                               …etc.

上記以外にも、上司の人間関係については多くの相談が寄せられています。
あなたにも思い当たることがありましたか?

上司との人間関係が良い状態とは?

私が考える「上司との人間関係が良い状態」とは、「お互いが相手のことを尊重し、言いたいことを言うことができている状態」だと思います。組織における立場は上司が上かもしれませんが、上司も部下も同じ人間です。お互いが相手を1人の人間として尊重し、会話することができれば良いと思うのです。しかし、残念ながら、お互いを尊重してのコミュニケーションが取れていない人たちが多いので、上述のような悩みが発生してしまうのです。

なぜお互いを尊重した会話ができないのか

お互いを尊重したコミュニケーションが取れない原因は、多々考えられます。

・上司が「自分は偉い!自分が正しい!」と思っており、部下の意見を取り入れる気がない。
・上司が忙しすぎて、時間や精神的な余裕がない
・上司がすぐに感情的になり、機嫌が悪い
・上司が部下に過剰な期待をしており、部下のプレッシャーになっている

このように聞くと、あなたが部下の立場であれば「なんだ、全部上司のせいじゃないか。自分は悪くない!」と思うかも知れせんね。でも、実は逆パターンも考えられます。

・部下が「自分は偉い!自分が正しい!」と思っており、上司の意見を取り入れる気がない。
・部下が忙しすぎて、時間や精神的な余裕がない
・部下がすぐに感情的になり、機嫌が悪い
・部下が上司に過剰な期待をしており、上司のプレッシャーになっている

上司も人間で、いろんな不安や恐れを持っています。私も前職で上司という立場を経験したことがありますが、主張の強い部下がいると怖かったですし、「どう接したら良いんだろう?」とよく悩んでいました。思いのほか、上司が部下に対して気を遣っているということもあると思います。そう考えると、私も理想とは程遠いコミュニケーションをしていましたね…。

上司との人間関係を良くする方法

◆上司のことを理解しようとしてみる
前述の通り、上司も人であり、あなたが思っている以上に悩んでいるかもしれないと考えてみましょう。上位の役職になればなるほど責任も重く、様々な決断をすることへのプレッシャーもあります。根は優しい人なのに、余裕がないから人に強くあたっているだけかも知れません。上司という1人の人間に興味を持ち、「この人はどんな人なのだろう?」という視点で関わってみてください。自分の気持ちや思いを上司に分かって欲しいのなら、まずはあなたが上司の気持ちや思いを分かってあげましょう。相手を分かってあげるからこそ、自分のことも分かってもらうことができるのです。

◆積極的にコミュニケーションを取る
上司が苦手だからという理由で上司と関わるのをできるだけ避けようとする方がいますが、私はあまりそれをおススメしません。なぜなら、そのままでは何も状況が変わらないからです。上司を避けることに神経を使っていては、無駄なエネルギーの消費になってしまいます。それに、上司・部下の関係である以上、絶対に関わらない訳にはいかないので、いくら避けようとしても難しいです。
苦手な上司だからこそ積極的にコミュニケーションを取り、考え方のズレを解消していくことで、状況の変化が起こります。どうせ話すなら、苦手な上司と話すメリットを考えてみてはいかがでしょうか?例えば、上司が自分と真逆の性格である場合、その上司の方と話すことによって、自分の頭の中にはない考え方・価値観を得ることができます。変化の激しい現代において様々な価値観を得ることで、すさまじい社会の変化に対して柔軟に対応できる人材となることができます。

◆仕事の目的・目標を共有する
上司と部下の人間関係が悪くなる原因として、上司と部下が掲げる目標がずれていることが挙げられます。また、上司が決めた目標に対して部下が納得しておらず、目標がただの「絵にかいた餅」状態になっていることも考えられます。また、何のためにこの仕事をするのかという目的が不明確なまま仕事をしていると、モチベーションも上がりません。そのため、仕事における目的・目標は何なのか、上司・部下で共通認識を持っておくことが大切です。

◆適度な距離感を保つ
上司によっては、親睦を深めるためにプライベートのことについて聞いてくる方もいると思います。しかし、そこでプライベートのことをオープンにする必要はありません。上司とはある程度の距離感で接するようにし、聞かれても言いたくない事は言わなくても構いません。今はコロナ禍の影響で減っているかも知れませんが、業務時間外の飲み会などに誘われても、行きたくなければ行かなくても大丈夫です。プライベートに介入してくる上司に対しては、自分で線引きをしましょう。(あなたがストレスに感じていないのであれば、公私共に仲良くするのは問題ありません)

まとめ

本日は、「上司との人間関係を良くする方法」についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?上記のやり方が正解という訳ではなく、あくまでも私の経験による一意見なので、気になった部分を取り入れていただければと思います。

中には、「やっぱり上司とは仲良くしたくない!」という方もいるかもしれませんが、上司との人間関係を良くすると、あなたの気持ちが楽になり、仕事のストレスを軽減することで生産性を上げることができます。「お互いが相手のことを尊重し、言いたいことを言うことができている状態」になれば、あなたの仕事が格段にやりやすくなります。
上司の性格は変えられませんが、自分の考え方や行動を変えることで上司との人間関係が良くなるのであれば、試してみませんか?