【第3回】人間関係に配慮した部下・後輩指導とは?

【第3回】人間関係に配慮した部下・後輩指導とは?

キャリアカウンセラーの木村俊夫です。
先日より、「カウンセラーが教える職場の人間関係改善術」をテーマにお届けしています。

(前回までの記事はこちら)
【第1回】職場の中にある人間関係の負担とは?
【第2回】上司との人間関係を良くする方法

前回は、上司との人間関係について紹介しました。
上司に悩む部下がいるということは、部下に悩む上司がいるのではないでしょうか?

ただ、指導というと上司だけの仕事ではありません。
・部下はいないけど、後輩はいる…
・部下も後輩もいないけど、派遣さんやパートさんの対応が苦手…
このような状況にいる人もいるのではないでしょうか?
今日はそんな悩みも一緒にクリアにしてみたいと思います。

よくある「指導の悩み」

・これを言ったら嫌われるかも…
・ハラスメントだと言われたくない…
・ああ、また同じ失敗をされてしまった…
・来月までの人に何を教えたらいいんだろう…

漏れ出る心の声を、私たちも良く聞きます。
指導しなければならない立場に昇進することさえ嫌だったという話も新人管理職の人から良く聞きますし、昇進したくない病気の蔓延を感じる時さえあります。

こんな状態だからこそ、昇進ですらなく、指導するポジションに就くということにストレスを感じる人が多いのも頷けるのではないでしょうか?
給料も上がらない。
権限も増えない。
でも、後輩を指導してくれという仕事は増える。
そんな状況でもポイントを抑えてさえいれば、指導する際に楽にすることができますよ!

そもそも指導するとは?

指導してくださいと言われて、あなたは何をすればいいと思うでしょうか?
作業のやり方を教えたり、用語を教えたりすることなどが一番最初に思いつくのではないでしょうか?
もちろん、仕事ができるようになるためには大切な要素ですし、指導といえるでしょう。
しかし、これは指導の一部でしかありません。

実は、指導とは目的のために教えたり導いたりすることを言います。
あなたが行っている仕事や、部下が行うべき仕事の目的は何でしょうか?
会社の目的はなんだろう?
事業部の目的、チームの目的といったように、目的意識をもって行うことが大切になります。

「違い」が人間関係を難しくさせている

目的を持った指導をするとしても、それを難しくさせているのは「自分と相手の違い」です。
一番わかりやすいのは、世代の違いでしょうか?
今では年上の部下という状況も珍しくありません。
自分とは違う文化や経験、風土の中で社会人生活を送って来た人に指導しなければならないのです。
「俺より年下のやつに言われたくない」
「お前より10年長くやってるけど?」
こんなことを言ってくる人がいたとしても、あなたは指導をしていく必要があるのです。

部下・後輩との人間関係に配慮しながら指導する方法

指導する方法は以下の3点に気を付けると良いでしょう。

①目的をしっかりと握る
目的を握るということは、「自分と相手が同じ目的で前に進む」という認識を合わせることです。
社会をより良くするために仕事をしているあなたが、自分の利益のために仕事をしている人を指導しなければならない際を考えてみましょう。
この場合において、「これをやれば社会はこんなに良くなる」といった投げかけをしてもきっと響きません。
きっと、「この仕事をしたらあなたはこんなに儲かる」と言われる方が指導を聞いてくれるでしょう。
しかし、ここで大切なのは「人間関係に配慮しながら」という点。
配慮するというのは、あなたに我慢を強いるものであってはいけません。
あなたの「社会を良くする」という目的と、相手の「自分の利益を最大化する」という目的の落としどころを考える必要がでてきます。
その為のコツは、連想・想像していくことです。
社会が良くなると、どんな生活ができるようになるでしょうか?
その生活は、相手にとってどんな魅力があるでしょうか?
具体化したり抽象化したりを繰り返し、自分も納得できて、相手にも伝わる表現を考えてみてください。

②相手との違いに配慮する
違いとは、役職や年齢など客観的にわかる違いや、その人の主観的な視点の違いを指します。
これらの違いに配慮するために必要なのは承認する力です。
相手の考えや、これまでのキャリアを聞き、受け入れる姿勢を作ることをお勧めします。
例えば、「20年のエンジニア歴があるんです」と言われたとしたらどうでしょう?
圧倒されている場合ではありませんよね?
「どんな開発に携わってきたんですか?」
「苦労されたことはなんでしたか?」
「これからもエンジニア一筋なんですか?」
「エンジニアを続けられた秘訣ってあるんですか?」
ありとあらゆる視点から、相手に興味を持って聞き、承認していきましょう。
承認を伝えるためのオススメのフレーズは、「お人柄ですね」と伝えること。
自分のことを悪く言うタイプの人には逆効果となりますが、簡単でオススメの承認方法です。

③事実と解釈を分けて伝える
事実と解釈を一緒に伝えていませんか?
手順をミスしてしまったというのは事実ですが、それがお客様の信用を失うかどうかまでは分かりません。
指摘時点ではミスをしたという事実しかありません。

また、それが本当にミスなのかどうかも検証しましょう。
実は、そもそもミスであるということがあなたの解釈かもしれないのです。
別のやり方をやっていただけで、やり方が違うと怒られたことがある人もいるかもしれませんが、その現象を防ぐことができるようになります。。

その為の方法としては、「何があったの?」とフラットに聞いていくことです。
本人がミスだと考えていれば修正をすれば良いし、ミスだと思っていなければ言い分を先に全部ききましょう。
その上でダメなものはダメだと伝えていくことが求められています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
このような3点に配慮して指導・指摘してみてください。
そして、指導や指摘を行った後には、良かったところのフィードバックを返していきましょう。
また、最後に手助けできる意思を伝える等することも有効です。
働きやすさは、人が作るもの。
今できる最高の関わりを、目の前の人に行ってみてくださいね。