「自分がどうしたいのか」が分からない方へ

「自分がどうしたいのか」が分からない方へ

キャリアカウンセラーの岸まゆみです。
以前、「自分がどうしたいのか」に目を向けて欲しいという記事を書きました。

(参考記事)
正解探しではなく「自分がどうしたいのか」を探す

しかし、カウンセリング現場で話を聴いていると、「自分で自分がどうしたいのかを考えてみても分からない」という相談をいただくことがあります。

そもそも人は、自分のことが分かっているようで分かっていません。そう考えると、自分がどうしたいのか分からないというお悩みは、おかしなことではありません。

しかし、いつまでも自分の望みが分からない状態でいると、いつも他人に合わせる形になり、幸福感や充実感を感じにくくなります。私は、あなたがどうしたいのかに目を向けて、自分がやりたいことを実現させてほしいと思っています。

今回は、「自分がどうしたいのか分からない」という方が、どうすれば答えにたどり着けるのか、3つのヒントをお届けします。

口に出してみる

まずは「とにかく思ったことを口に出してみる」ということをおすすめします。
自覚がなくても、「これをやりたい気がする」「これは違うかな?」と誰かに話しているうちにハッと気づくということが起こります。この場合、あなたが話したことを良いor悪いと判断するような方ではなく、否定せずに受け止めてくれるような、信頼できる聴き上手な方に聴いてもらうと良いですね。上司に相談してしまうと、人事評価面談のようになってしまうかも知れないのでお気をつけください。周りの人に話してもなかなか答えが出ない時は、カウンセリングの場を活用していただくのも1つの方法です。

周りの人からフィードバックをもらう

また、あなた自身が周りの人にどのように見えているのかを、周囲の人に聞いてみることも有効です。自分はこんな人間だとあなた自身が定義していたとしても、周りの人から見ればそうではないかもしれません。
「私って何がやりたいように見える?」とざっくばらんに聞いてみるのも良いでしょうし、あなたがどんな時に楽しそうで、どんな時につまらなさそうにしているか、客観的な意見を
もらうのも参考になるのではないでしょうか。あなた自身が気づいていなくても、やりたいことをやっている時とそうでない時の表情や顔色は、周りからは違って見えるので、人の目を借りて自分自身を見つめるということです。

いつもと違うことをする

いつも同じ道を通り、いつも同じ人と接して、いつも同じ仕事をしている…という環境の場合、変化をつけることによって新たな気づきが起こる可能性があります。
いつもと違う場所を通る、いつも話さない人に話しかけてみる、新しい業務にチャレンジするなど、少しでも良いので変えてみるのです。そうすると脳の刺激になり、急にやりたいことがひらめいたり、以前やりたいと思っていたことをジワジワと思い出してきたりします。日々、少しずつでも良いので昨日と違う行動を取ってみることをおすすめします。

私は現在リモートワークなので通勤もしませんし、意識をしていないと毎日同じことの繰り返しになってしまいます。だからこそ、外に出て行ったことのない道を通って散歩してみるなど、工夫をしています。迷ったら靴を履いて外に出てみると良いですよ。
(コロナ禍のため、あまり大声では言えませんが)

まとめ

いかがでしょうか?
自分がどうしたいのかを探して見つけることは、思ったより難しいかも知れません。
だからといって、自分の思いをないがしろにし、他人の意見に合わせてばかりの人生は送ってほしくないと思います。
少しずつで良いので、ご自身の本音に向き合ってみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

岸まゆみ
岸まゆみキャリアカウンセラー
2010年より介護サービス企業の法務に10年間携わり、マネジメントも経験。自分がカウンセリングを受けて気持ちが楽になったことからカウンセラーになることを決意。2020年より生活保護受給者の就労支援カウンセラーとして従事した後、2021年10月にキャリアブリッジへ入社。2021年よりフリーのキャリアカウンセラーとしても活動中。