キャリアカウンセリングで期待できる効果とは?

キャリアカウンセリングで期待できる効果とは?

キャリアカウンセラーの岸まゆみです。

本日は前回までの記事の続きです。
まだ読んでいないという方は、まず前回までの記事をご覧ください。
キャリアとは?本当の意味を理解してキャリアを考えよう!
キャリアカウンセリングとは?キャリアコンサルティングと同じ!?
上司との1on1とカウンセリングとの違い
キャリアカウンセリングはどんなことするの?

この記事ではキャリアカウンセリングの「効果」についてお伝えします。

気持ちがスッキリする

仕事や日常生活において不満があるかどうかに関わらず、カウンセラーに本音を話して受け止めてもらえると、気持ちがスッキリします。そのため、メンタル面の維持・向上が期待できます。

日頃の会話において、相手が自分に関心を持って否定や不必要なアドバイスをせずに話をゆっくりと聴いてもらえるという機会は、ほぼありません。

人は、人の話を聴いているようで、聴いていないのが実態です。
人の話を聴いているように思える人でも、実は頭の中では次の仕事のことや、自分が話したい内容を考えているのです。

「聴く」ということに集中している人がいないので、普段の仕事や家庭においては、自分の話をゆっくり聴いてもらえる機会は皆無と言っても良いくらいです。

しかし、カウンセリングの場になると、カウンセラーはあなたに焦点を当て、あなたを理解しようという意識で集中して、気持ちにも共感しながらお話を聴かせていただきます。

自分の話をしっかりと聴いてもらえる上に何を話しても良いという場は、安心して本音を吐き出すことができますよ。

スモールステップが定義できる

カウンセリングの場では、「社員としてこのように成長すべき」というように押し付けることはありません。「あなたがどうなりたいのか?」という将来に向けたご自身の願望を大切にします。

現状に何か不満がある場合や、理想は描いているけどまだ実現していないという場合、いきなり日常生活を180度変えることはできないかも知れません。
しかし、理想に向けて「今からどのようなことができるのか?」という、スモールステップを繰り返していけば、理想の実現が見えてきます。

カウンセリングの場ではこのようなスモールステップ、つまり「今からできること」を一緒に考え、実行していく後押しをします。

一人で考えているとなかなか答えが出ないことでも、第三者のカウンセラーだからこそ、あなたとも上司とも違う視点で考え、ご提案することも可能なのです。

いつかやりたいと思っていること、やりたいけどできないこと、何か変えたいと思っていることなどがあれば、ぜひカウンセラーに話してみてください。
あなたが今からやることを明確にでき、一人で考えるよりも理想の実現スピードが加速することが期待できますよ!

外部に発散の場が持てる

お仕事の悩みを上司に相談するということもあると思いますが、上司に言いにくいことってありませんか?

私はこれまで何人もの上司と仕事をしてきましたが、なかなか上司に本音を言うことは難しいと感じました。上司は自分の評価をする人であるため、もし何か上司の気にさわるような発言をしてしまった場合、自分の給料が下がったり、仕事が進めにくくなるのではないかと思うと、あたりさわりのない距離感で話をしておけば良いかな…と思ったものです。(今もそうかな?)

私が普段キャリアカウンセリングをさせてもらっている中で、「上司とはほとんど話していません」「話すとしてもチャットやメールです」というような声もたびたび耳にします。

そこで、会社とは何の関わりもないカウンセラーに相談できるというのは、気持ちの発散の場として非常に有効です。

普段関わる人には言いにくいことでも、第三者だからこそ、誰かの目を気にすることなく自由に話す事ができます。これが良いのです!
カウンセラーは、カウンセリングの場で聞いた内容を外部に漏らしてはいけないことになっているので、安心してお話することができます。

例えば、上司に対する不満や、会社・組織に対する不安など、仕事の場では言えないことを話すことができます。

不安や不満を誰にも言えず一人で抱えていると、無意識に大きなストレスとなってしまいます。だからこそ、カウンセリングの場で思っていることを話すというだけで心が軽くなり、モヤモヤした気持ちを発散できる効果があるのです。

思いもよらない気づきがある

普段、人に話していないことをカウンセラーに話してみると、「あれ、自分ってこんなことを思っていたんだ」と気づくことがあります。
そして、言ってみたものの「今自分が言ったことは本心ではないかもしれない」と気づく場合もあります。

なぜこのようなことが起こるかと言うと、普段何も意識していないことでも、口に出して話してみることで分かるということがあるのです。

また、あなたの口癖や、無意識に何度も繰り返し言っている単語に気づくこともできます。このような言葉は、あなたにとってのキーワードであり、重要な価値観が現れている可能性が高いです。あなたにとって重要な価値観が分かれば、あなたが人生で大切にしたい軸が見つかるかも知れません。
ただ、そのキーワードが出てきた理由やエピソードを話しているうちに「思い込みだった」と気づく場合もあります。

私は以前、カウンセリングを受けた時に「頑張らなければいけない」と良く言っていました。でも、これは思い込みであり「そんなに頑張らなくても良いのではないですか?」とカウンセラーさんに言われて、涙が出たことがあります。
「身を削って頑張らないと、この会社にいてはいけない」と思いこんでいて、自分で自分を苦しめていたということに気づかせてもらった瞬間でした。

私の例の他にも、カウンセリングを受けたことで様々な気づきがあったという方は多数いらっしゃいます。

カウンセラーに話すのは、テニスでいう「壁打ち」のような感覚とも言えます。思ったことを自由に話して、カウンセラーに受け止めてもらっていると、ハッと気づくということが起こります。ぜひ、この瞬間を体験していただきたいと思います。

まとめ

本日は、キャリアカウンセリングの効果について書きましたが、いかがでしょうか?

実際はカウンセラーとの相性によっても大きく変わりますので、カウンセリングを体験していただくのが一番かと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

次回は、「キャリアカウンセリングは私も受けて良いの?」という疑問についてお答えします!

投稿者プロフィール

岸まゆみ
岸まゆみキャリアカウンセラー
2010年より介護サービス企業の法務に10年間携わり、マネジメントも経験。自分がカウンセリングを受けて気持ちが楽になったことからカウンセラーになることを決意。2020年より生活保護受給者の就労支援カウンセラーとして従事した後、2021年10月にキャリアブリッジへ入社。2021年よりフリーのキャリアカウンセラーとしても活動中。