キャリアカウンセリングはどんなことをするの?
- 2021.11.25
- キャリアカウンセリングについて
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キャリアカウンセラーの岸まゆみです。
今日は、先日からお伝えしているキャリアカウンセリングについて、さらに具体的に書きたいと思います。
下記の記事をまだ読んでおられない方は、先にこちらからご覧ください。
① キャリアとは?本当の意味を理解してキャリアを考えよう!
② キャリアカウンセリングとは?キャリアコンサルティングと同じ!?
③上司との1on1とカウンセリングとの違い
「キャリアとは」「キャリアカウンセリングとは」ということが分かったところで、この記事では「キャリアカウンセリングって具体的には何をするの?」という疑問にお答えしようと思います!
カウンセラーと「1対1」でお話することができます
カウンセリングは、相談をしたい方がカウンセラーと1対1でお話できる場です。
大きく分けて対面で行う場合と、オンラインで行う場合があります。
対面:専用のカウンセリングルームや、カフェ、ホテルラウンジなどで実施
オンライン:ビデオ会議システム(Zoom)等を使用して実施
最近はコロナ禍の影響もあり、オンラインでのカウンセリングが増えています。
その他、電話でのカウンセリングが取り入れている場合もあります。
※現在、キャリアブリッジでは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンライン(Zoom)での対応となっています。
あなたの話をしっかりと聴きます
カウンセリングで行うことは、とにかくカウンセラーが相談者様の話をしっかり「聴く」ということです。「聞く」ではなく「聴く」というのがポイント。
この際、カウンセラーは相手を一切否定しません。
カウンセラーは自分自身の価値観や固定観念を脇に置いて話を聴きます。
相談者様の気持ちに寄り添い、「どんな理由があって、そのように思っているのかな?」という視点で、相手に関心を持って話を聴いていきます。
相手が話をしている途中でかぶせて喋ったりせず、相談者様のお話に集中して、言いたいことをしっかりと聴きます。
これを傾聴(けいちょう)と言い、カウンセラーにとっては大前提の姿勢です。
例えば、新卒で入社して1か月経った方が「会社を辞めたい」と話された場合、上司だったら、「甘い!何を言っているんだ!」というような言葉を返してしまうかもしれませんね。
こんな時、カウンセラーが上司のように言うことは絶対にありません。
「まだ1か月しか経っていないのに、もう辞めるなんて早いのではないですか?」と返すこともありません。
もし私がカウンセリングの場で上記のような相談を受けた場合、このように伝えます。
「入社して1か月が経ち、会社を辞めたいを思われているのですね。そのように思われたのはどうしてですか?」
辞めたいと思うまでにどんな出来事があって、何を感じたのか?
ということを深く、詳しくお伺いします。その中で、ご自身の心境の変化や本音を語っていただき、お気持ちを整理したり、本当はどんなことを望んでいるのかを聴かせていただきます。
あなたの望みを見つけて叶えるお手伝いをします
カウンセラーは話を聴いているだけなのかと言うと、それは違います。
お話ししていく中で、お悩み解決に繋げるための助言や、提案を行うこともあります。
「自分がどうしたいのか」という望みが分からない方も多いので、カウンセラーから相談者様の本音が出せるような問いかけを行い、相談者様の望みを見つけるお手伝いをする場合もあります。
どうしたいのかという望みが明確になったら、どうすればそれが叶うのかを一緒に考えていきます。カウンセラーは先生ではないので、「こうするといいですよ」とレクチャーするのではなく「このような方法がありますが、どうですか?」という提案を行うことが多いです。提案に対してどうするかは、相談者がご自身の判断で決めていただきます。
ご自身の本音を話しているうちに、「明日からこれをやってみよう!」「この行動を変えてみよう!」とひらめきが起こる方も多いです。思いを口に出してカウンセラーに受け止めてもらうことで、アイデアが湧くきっかけになるのです。
カウンセラーには守秘義務があります
カウンセラーは、カウンセリングの場で聞いた内容(相談者様の秘密)を外部に漏らしてはいけない事になっています。これを「守秘義務」と言い、国家資格キャリアコンサルタントが遵守するべきことを定めた『キャリアコンサルタント倫理綱領』にも明記されています。
(守秘義務)
出典 キャリアコンサルタント倫理綱領
第5条 キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを通じて、職務上知り得た事実、資料、情報について守秘義務を負う。但し、身体・生命の危険が察知される場合、又は法律に定めのある場合等は、この限りではない。
2 キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングの事例や研究の公表に際して、プライバシー保護に最大限留意し、相談者や関係者が特定されるなどの不利益が生じることがないように適切な措置をとらなければならない。
この規定があることから、カウンセリングでお話いただいたことは相談者様の同意がない限り、外部に漏れることはありません。キャリアブリッジは会社から依頼を受けて従業員の皆様のカウンセリングを実施しておりますが、例え会社の上司の方から求められても、従業員様とのカウンセリングの内容を報告することはありません。
※相談者様に命の危険がある等、相談者様の心身を守るために必要な場合や、裁判所などに開示を求められた場合に関しては例外となります。
話したことが外部に漏れないからこそ、何を話してもOKです。
カウンセリングは、相談者様が安心して自由に話せる時間なのです。
カウンセリングは一言では表せない
ここまでキャリアカウンセリングで行うことを具体的に書いてきましたが、カウンセリングとは何なのかを説明するのはすごく難しいと感じました。
正直、カウンセリングはカウンセラーによっても、相談者様によっても内容が大きく変わるので、言葉で伝えるのはなかなか困難です。
カウンセリングが気になる方は、一度、気軽にカウンセリングを受けていただくのが一番かと思います。
カウンセリングは、カウンセラーに話を聴いて肯定してもらうことが中心で、相談するだけでお悩みがスルッと解決して楽になる魔法のような助言がもらえる訳ではありません。
しかし、「聴いてもらう」ということには驚くほどの効果があるのです!
次回は、そんなカウンセリングの「効果」についてお伝えしたいと思います。
投稿者プロフィール
- 2010年より介護サービス企業の法務に10年間携わり、マネジメントも経験。自分がカウンセリングを受けて気持ちが楽になったことからカウンセラーになることを決意。2020年より生活保護受給者の就労支援カウンセラーとして従事した後、2021年10月にキャリアブリッジへ入社。2021年よりフリーのキャリアカウンセラーとしても活動中。
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